ちる箱夜の部に参加してまいりました!
感想を一言にすると、予想以上に楽しかったけど、確実に寿命が短くなった。
事前リサーチ不足により、濡れ場シーンがあることを知らなかったのがすべての原因です。キャストさんそれぞれの感想部分で詳しく触れています!
あらすじ&キャスト
あらすじ
住宅街にひっそり佇むある骨董店「椿骨董堂」。
表向きは趣ある昔ながらの骨董店だが、秘密裏に凶悪事件のワケあり遺留品――猟奇殺人に使われた凶器や被害者の形見などを保管し、「封印」している。
刑事の麻績村卓也は、先輩刑事である貴井志信の指示で椿骨董堂を訪れ、不思議な魅力を持つ店主・椿千早に出会うが……。
支配したい本能を持つ《Dom》と、支配されたい本能を持つ《Sub》という第2の性《ダイナミクス》が存在する世界で繰り広げられる、本能と、恋と、事件の物語。
引用:8th STORY & CAST – CHILL CHILL BOX (chill2box.com)
キャスト
椿千早(Sub) CV:野島健児
麻績村卓也(Dom) CV:阿座上洋平
貴井志信(Dom) CV:羽多野渉
鹿野佑真(Subと見せかけたSwitch) CV:田所陽向
升野(Normal) CV:波多野和俊
ストーリー&全体について
Dom/Subユニバースとミステリーの掛け合わせの時点で面白そうと思っていましたが、Dom/Sub設定を活かした結末で意外性があって良かった。
とある施設で起きた無差別大量殺人事件の犯人、最初は貴井が怪しいと思っていたけど、途中で事件によって貴井の大切な友人が亡くなったことが判明してその線は薄れました。もしかしてメインキャスト5人の中に犯人いないパターン?と思っていたら、まさかの事件の被害者とされた鹿野が犯人だったという。
鹿野は事件の唯一の生存者で、精神的ショックから病院で療養しており、事件の記憶が思い出せない状態でした。事件を追う刑事の捜査に協力するために椿骨董堂に行き、事件に使われた凶器に触れたことで自分がSwitch*1であること、Dom性を使ってSubに命令し、事件を起こさせた張本人だったことを思い出します。正直、Dom/Subユニバースは要素としてちょっと話に入れる程度だと思っていたので、話の本筋に取り入れてるのに思わず膝を打ちました。
そのシーンで、Subである椿が鹿野に無理やりCommandで命令され、助けに入った麻績村が殺されそうになるんですけど、なぜかここで野島さんが歌う主題歌がBGMとして流れたため、緊迫感がまったく感じられなくなり、内容が入ってこなかったのが残念だなと個人的に思いました。
本編後のフリートーク&ゲームコーナーも尺が長くサービス精神が凄かった!
フリートークでは昼と夜でお芝居を変えたところの話で、ゲームコーナーは2人でコンビを組んでDom/Subユニバースのシチュエーション朗読劇となかなかにハードな内容。
田所くん(Dom)&羽多野さん(Sub)で「躾けたい/躾けられたい」、野島さん(Dom)&阿座上さん(Sub)で「フリースタイル」のアドリブ過多なシチュエーションをチョイス。前者は会社の先輩後輩シチュで結構ガチンコの内容だったけど、後者は阿座上さんへの無茶ブリコーナーと化しててだいぶ笑いました。(ここで、野島さんが昔緑川さんにラジオで無茶ブリされてテンパって汗だくになったエピソードを思い出した)
濡れ場について
あるならあるって事前にアナウンスしてくれ!!!!!*2
濡れ場はフェードアウト含め3回。
最初は、麻績村が仕事で椿骨董堂を訪ねて、雨が降り出して窓(戸?)を閉めた後。椿は元々ミステリアスで艶を持った声色なんですが、閉めた後の声色がより一層艶っぽくなっていて、ここで「おや?」と思っていたら麻績村が「良い匂いが強くなった」と少しグラグラし始めた時点で確信しました。
もしかしなくても、濡れ場ある(スゥーーーーーー)←息を吸う音
その前に、麻績村が自分のDom性を恐れており、パートナーを持ったことがないと話していたのもあり、椿が「命令してみてください」って言い始めて内心パニックに陥ってました。とりあえず肌を見せるまでで終わったので安心したけど、しばらくその後の話が頭に入ってこなかった……。
2つ目は、貴井の回想シーン。キャラ紹介に「椿とは旧知の中」と書いてあるのを見てから、絶対元カレ!!!って思っていたら「昔身体の関係があった」って話しててヨッシャーーー当たった!!!って喜ぶまでは良かった。
貴井視点で椿との濡れ場シーンが始まってしまった。
聞いてないしそこまでやれとは言ってない!!!!!!
大変けしからんかったので、羽多野さんの項目で詳しくぶちまけます。
最後は、事件がひと段落して麻績村と椿が両想いになったシーン。長いやつ!!!
ここに関しては、阿座上さんが口元に手を持って行ってリップ音出してからほとんど記憶がないです。ガチで。
濡れ場聞きたくない!!!とすら思いました。
だって、野島さんが結構普通に喘ぎ始めるのを生で、ご本人を見ながら聞くってだけですでにキャパオーバーなのに、阿座上さんの攻め声がめちょめちょにかっこよくてそんな二重攻撃されて正気でいられる奴いる!?いねえよなあ!?(マ○キー)
最終的に、本編が終わったからもう安心して聞ける…と油断したゲームコーナーで羽多野さんの受け側ディープキスと欲情した「めちゃくちゃにされたい」でK.O.されましたが!!!81プロデュースゆるさん
声優さんについて
令和に野島さんのSubが聞けるなんてそんな贅沢良いんですか?ってノリノリでチケットをとったわけですが、そんな生半可な気持ちで聞いて良いもんじゃなかった。
キャラ絵を見てこれは絶対にミステリアスで静かな中に色気がある儚い美人受けという野島さん鉄板の役だと思ってましたが最初の声聞いて心の中で合掌した。それ!好きなやつ!!普段からえっちなやつ!!!
なのに濡れ場になると色気をより積んでくるんですよ!!!もうね~~~前の項目に書きましたが「命令してください」の弱々しいかつちょっと熱を持った声色が最高オブ最高なんですわ!!!
濡れ場ではないんですが、鹿野が椿に命令されて3人の目の前でイかされた挙句にSub drop*3する描写までやってくれました。ただ、ここはBGMがうるさかったのかそんなに声が入ってなかったのか、野島さんの声はあまり聞こえずだったので、逆に救われたところある(?)
最後の濡れ場でSafe word*4を決めるんですけど、「怖い」なのがクソ最高すぎて発狂しました。事が始まる前なのに!!!野島さんの「怖い」はもはや至高の「怖い」なんですよ。言わせたい言葉TOP3に入るレベルです。それをチョイスした脚本家さんマジで優秀。
濡れ場真っ最中についてですか?
覚えてません(号泣)!!!!!
本編後のフリートークコーナーで、自己紹介する時に、自分の番か確認するために「オイラちゃん?」って自分を指す野島さんが朗読劇の時とあまりにも別人で、一瞬脳が野島さんだと認知できなかった。本当に可愛い…素の喋り方いつまでも可愛い…。
夜の部は昼に比べて「(お芝居が)ノッてた!」って阿座上さんと言い合っていて、これはいきなり劇物を摂取してしまったんやな…と真顔になりました。昼の部も行ったらいくらかまともに聞けていたかもしれませんね。
今回の本命は阿座上さんでした。2年前に「オールドファッションカップケーキ」を聞いて大好きになったので、BLの朗読劇で初めて生で拝見するのを楽しみにしていました。
キャラ絵と設定の時点で好きだったので、声が自分の好きなトーンだったら完璧だったんですが、まさにドンピシャで開始数分でチケット代の元とりました(早)喋ってるだけで幸せ。
ただ、本編では思ったほど目立つ場面はなく、椿とのアレソレしか記憶がないのは私の脳のキャパの問題でしょうか?ストーリーに関しては、羽多野さんと田所くんの印象の方が強かった。
なので、もう濡れ場の話をします。
かっこよかったんじゃあ~~~~~!!!!!!
最後のシーン、升野さんが部屋からフェードアウトした時点で覚悟を決めました。椿の体調を優先して帰ろうとしたところを引き留められて、「やばい、来る…」と意識を頑張って保っていましたが、阿座上さんが口元に手を持って行ってリップ音を出したところで完全に限界を迎えました。
手を軽く握って手の甲らしき場所で音出してたのだけ鮮明に覚えている……そうやって、出してらっしゃったんですね……ハァ(頭抱え)……。
限界を超えながらも、耳が無意識に阿座上さんの声を拾おうとしており、以下のシーンと台詞だけは残ってました。(妄想が含まれている可能性があります)
- おそらくコマンドとして発した「おいで」
- 椿の「怖い…」に対して声色が優しく子どもをあやすかのような「怖くない」
- 羞恥で目を逸らす椿に強めの「こっち見て」(今思うとコマンドだったのかも?自分の顔を見させたがる麻績村大好きすぎる)
- 「気持ち良いよ」(って言ってた気がする)
阿座上さんの素のお声は特別何も思わないんだけど、低めの攻め声が大好きでもはやシチュCDを聞いてるかのように自分がときめいちゃうんです。受けを通過して自分にも言われてる感覚(?)
今回の阿座上さんの役柄が素直かつ真面目な大型犬で、10年前だったら羽多野さんが演じてそうなキャラなのが、BL界の王子と一部で言われていた羽多野さんの後継者って阿座上さんなのかもしれない、そうだったらいいな~と思ったりしました。
ゲームコーナーでは野島さんに無茶ブリされて披露した、客にまったく伝わらない声優あるあるネタが面白かったです(笑)観客置いてけぼりにして演者だけで盛り上がってるのが好き。
仕事ができて飄々としており、プライベートでは身体の関係で深入りしない遊び人な羽多野渉の供給マジサンキュー!!!
基本はいつも余裕そうで掴めない男なのに、事件に関しては真剣になる切り替えが良かった。羽多野さんは私の中では麻績村のような役のイメージなんだけど、年齢を重ねて声とお芝居に深みが出たからこそ、貴井がとても合ってた!
羽多野さんも回想シーンの濡れ場の印象が強くて、「好きに動いていいよ」とか「もっと鳴きなよ」みたいな直接的な表現の台詞が続いてクラクラした。元カレの濡れ場の回想まで音声にしてくれるの、大盤振る舞いにも程がある。
台本には「エッロ」と書いてあったらしい台詞が、私の体感では「エッッッッッロ」くらい溜めてるように聞こえて、これまで培ってきた技術を生で体感でき意識が朦朧としつつも感動すら覚えました。最後の「よくできました」で叫ばなかったやついる!?いねえよなあ!?(2回目)
本編後の2コーナーの羽多野さんがめちゃくちゃ楽しそうで、後ろでマイク通さず大口開けて笑ってる姿を何回か目に入り微笑ましかった。最後の絡みののじさんのお芝居にキュンキュンしたって普通に感想述べてるのすごい羽多野さんらしいと思ったの私だけ?実際は分からないけど、ウケをとろうという下心がなく、素直にそう思ったから話してるように私は聞こえて、羽多野さんはBLのお仕事好きなんだろうな、未だに新作出てくれるわけだな~と勝手に思うなどした。
そんな感じで平和に終わると思っていたら、まさかゲームコーナーで爆弾を落とされるとは!!!
羽多野さんがSubの先輩でDom役の田所くん演じる会社の後輩彼氏という配役で「躾けたい/躾けられたい」をテーマに朗読を披露。羽多野さんが会社で遅くまで仕事しているのを見かねた田所くんがPlayを仕掛けて、最初は羽多野さんの受け演技がコメディチックに聞こえて笑いが起きてたんですが、キスが始まってからがやばかった。
ディープキスの尺がめちゃくちゃ長い。
口の中をモゴモゴとさせる羽多野さんが視界に入ってからすぐ記憶がなくなりました。防衛本能で目を瞑ってしまいました。
あああ~~~ああやってSE出してたんですね~~~!!!!!!(狂)
キスが終わってから「早く終わってくれ…!」と願っていたら田所くんによる言葉攻めが始まり、羽多野さんが受けの声を出してたんですよ!台詞は覚えてませんが!!この時はコメディ感なく、CDで聞いたことあるガチの声だったと思います。
「もう勘弁してくださいお願いします」を心の中で連呼しながら頑張って聞き続け、田所くんの「どうしてほしいんだ?」みたいな問いに対しての
「めちゃくちゃにされたい…(恍惚ボイス)」
無理!!!!!!!
田所陽向さん
田所さんは事件のキーマンという重要な役どころで、ストーリーの感想で書いた通り、Subではなく実はSwitchだった事件を引き起こした張本人を演じました。最初はSubとして登場したんですが、「田所くんの声でSubは絶対何か裏がある」と疑ってかかったらまさかのSwitchで納得。
Dom性が蘇るまでは表情が暗くボソボソと喋る弱々しい男の子なのですが、Domになった途端、「威圧」「支配」という言葉がピッタリな声色に切り替わって痺れましたね。声がかなり低い方なので、その分圧が強くて良かった。
「跪け」って言ってたらしいけどBGMのせいか私の耳の問題かで聞こえなかったのが残念だったな…。ただ、その分羽多野さんのところで散々書きましたが、良い俺様攻めを堪能できたので満足しました!
椿に仕える升野と本編後の司会をご担当。
お名前だけはずっと前から知っていて、ただ機会がなく実は今回初めて声とお芝居を聞きました。柔らかく、優しいお声で、終盤にある椿がデートに着ていく服を選ぶシーンがお母さん感があって良かったです。
最後に
こんなに長い感想記事を書くことになるとは思いませんでした。さすがに疲れた(笑)
BLCDを聞く人ほど楽しめたイベントなのではないかと思います。また、波多野さん以外はみんな均等に出番があり、今後脇役で気になる人が出ても十分満足できるイベントなのではないかと思いました!
最後に一言。
CD化してくれ!!!