コエガタリ

声優ファン歴10年のアラサーが声優さんについて書き殴るブログ

シュガードラッグ

crownworks.jp

発売日:2021/11/26
出演:寺島拓篤(天木 寿)×小林千晃(出水春明)、住谷哲栄(住谷哲栄)、吉野裕行(玉森)、小松昌平(金指陽介)ほか

ヤバい研究所で上司とあま~いキメセクハプニング!!!!!

最先端の生体研究機関であり、上位研究員の"助手兼愛人"になることがステータスとされる特殊機関「研究特区」。
春明は、スケベ研究員の助手を断った嫌がらせで、天才だけれど変人の天木の部署に配属されることに。
天木が研究する電子薬はかなり怪しげで、突発事故で天木とキメセクしてしまい……!?

 

好きな男性声優10選」などの記事で名前をあげた、今特に好きな声優さんである小林千晃くんの新規出演作ということで、3ヶ月半楽しみに待っていました。

原作を何回も読み込んだ上で聞きましたが、読んでないと分かりづらい箇所がそれなりにあると思いました。特に冒頭で使われる「シュガー」という電子薬は、漫画を読む読まないでイメージにギャップが出そう。というのも、シュガーを使うと特定のお菓子が見える幻覚が発生して、漫画だと絵があるので目で見て分かるのですが、音声だとキラキラした音声が足されるのみなので、具体的なイメージがわかないかもしれません。
また、研究機関という馴染みがなく想像しにくい場所が舞台で、施設内の構造や実験がどう行われているのか、音声で表現するには限界があるので、原作片手に聞いた方が良いかと思います。

原作の感想は発売決定時に書いた記事で触れているので割愛します。

 

koegatari.hatenadiary.com

 

千晃くんについては長くなるので、まず、寺島さんと脇役のキャストさんについて。

寺島さんの天木さんはすごくピッタリでした!春明に心を許すまでの大人っぽいけど心の内が読めない淡々とした研究者、からの後半の情緒未発達な赤ちゃんっぷりの振れ幅がさすが。私は後半の春明曰く「バブちゃん」な天木さんが好きなんだけど、話し方や春明に言い負かされてむぅってしてるのが、子どもっぽくてとにかく可愛いです。
最後、経験豊富な春明にちょっと責められるシーンがあるんですが、巻末のフリートークで寺島さんが「完全に受けの気持ちだった」「この(受けの)感じの方が知ってる」って言ってたの面白かったです。正直、私も「いつもの寺島さんだ!」って歓喜しました(笑)受けっぽい攻めが好きな方はぜひ。

脇役だと、キャストが出た時から予想ついてたけど、玉森役の吉野さんが強キャラでした。吉野さんの声がつくことで玉森のサイコパスっぷりが3割増しされてた。玉森が出るシーンに主要キャラ3人(綿谷さん除く)が揃うんだけど、吉野さんの芝居に3人が食われてる…?って思うくらいインパクトが強かったです。そもそも玉森自体が強いのですが。
電子薬で倒れた陽介を治すために玉森が注射を打つシーンにある「ほら」「仕事だぞ 陽介ぇ~」の台詞回しがツボにハマって大興奮。漫画だと「ほら」なんだけど、CDだと「ほぉら~?」って楽しくてしょうがない感じが出てて解釈一致なんだよな~!!!CDを聞いてより一層玉森と陽介(と誰か)のスピンオフが楽しみになりました!!!

最後に満を持して、大本命・千晃くんについて。

絡みのお芝居が前作よりパワーアップしてて震えた。

前作「跪いて愛を問う」では、基本不自然だなとか、苦しそうだなと感じる中に瞬間的に「この声の出し方はいい」と思える箇所があったんですが、全体的にぎこちなさがだいぶとれてました。ふにゃふにゃしてる。良い方向に洗練(?)されてて感動しました。

ただ、シュガーで凄まじい快感に襲われてる感はあまりなく、漫画の絵を知っていると、絵に声が追い付いてないというのが正直なところ。その辺抜きにして、受け3作目と考えると妥当なところだなぁと思って聞いていたら、トラック4で確変して「!!??」ってなり一時停止しました(笑)

1トラックにつきラウンドが1回はあるので、トラック4にして慣れて何かコツを掴んだのか…?と勝手に妄想していますが、単に自分の性癖に刺さっただけかもしれません。トラック1~3と4~6で何か違いました。前者は可愛い:エロい=7:3だったのが、後者だと5:5くらいの比率(当社比)
1~3はシュガーをキメてのラウンド、4~6はなしでのラウンドだと思うので、本来は1~3の方が良くないとダメな気がするんだけど……。私の好みが関係してる気がするからほかの方の感想を読みたい。

1作目の「彼のいる生活」の特典にあるちょっとしたラウンドシーンで声を聞いた時に「私の好きな系統の受けボイスを持つ人かもしれない」と思ったんだけど、今作で確信に変わりました。最近、狂ったように聞いていた受けは割と男らしさが強いですが、私は本来、受け受けしい受け声が好きなんですよ(語彙の欠如)。

2010年代のCDも聞いていた方は察するかもしれない記事を一応載せておきます。

koegatari.hatenadiary.com

どんどん声が上ずって高くなる声が甘くて可愛いのに加えて、綺麗というワードが頭にポンと浮かんだ。だいぶ声が高くて、女の子っぽくなりそうなラインをギリギリ超えないくらいの声で、系統的には神谷さんや梶くんあたりが近いと個人的に思いました。

ただ、寺島さんの攻め声に対してこたえてる感じがなく、台詞にある声を出してるな~と思ったので、息が合ってるとは言えなかったかな…。(ディレクションの影響も考えられる)キスSEは引き続き改善事項ですね。春明からキスするシーンが多かったので余計に気になった!

トラック6の天木さんを攻めるシーンが良かったので、いずれは攻めポジでも聞いてみたいですね。前にフィフスさんのラジオで「攻めやりたい」って話してたし、キャストトークでも「これまでのBL遍歴だと受けしかなかったけど、今回は攻めっ気があった」って触れてたので嬉しかったんじゃないでしょうか。演じられて良かったねってニコニコしました(笑)

さて、そろそろラウンドシーン以外について言及します(笑)
今作、約2時間のうち7~8割千晃くんが喋っていたのですが、この表現が正しいのか分からないんだけど、聞いていて中間くらいで疲れを感じたのですよね。単に2時間のCDが久しぶりだとか、気合が入ってただけとか要因はいろいろあると思うので千晃くんのお芝居だけが原因とは言い切れないんだけど、緩急がないって表現が一番近いかな…。濃い味のものをずっと食べてる感覚?ちょっとこの辺も自信がないので、多くは語らないことにします。

ただ、全体的には可愛いけど芯があって、恋人には甘えたがりできもちいことが好きな春明に合ってたと思います!強い意思を宿している声なので、「天木さんに守られたい」ではなく、「天木さんの力になりたい」と上司である天木さんに反抗する役どころがハマってました。寺島さんが春明のことを「ハキハキしてないけど、意外とグイグイくる」と表現していて、千晃くんが自分と共通していると言っていたの分かる…ってなりましたね。
「好きにして 恋人にして」の声色すんごくツボだったからそのボイスだけ抽出して毎晩聞きたい…。1作で良いからシチュCDに出てほしいと密かに願っております。

BLCD聞いてて一番楽しいのが、受けデビューした声優さんのお芝居が固まるまでの過程を追うことなので、彼いる→跪いて→シュガードラッグとまさにお芝居が良くなっていく様を追えて、久々にこの楽しさを味わっています!嬉しい!!

 

CDとして出来が良く、キャストさんも役に合っていると私は思います。冒頭にも書きましたが、原作と合わせて楽しむのがおススメです!

私は完全に千晃くんのお芝居メインで聞いていたので、原作ファンかつキャストさんのファンじゃない方の感想が大変気になります。もしよければコメントで教えてほしい。
マシュマロみたいな匿名の形が良いなどあればその旨お伝えください。