コエガタリ

声優ファン歴10年のアラサーが声優さんについて書き殴るブログ

声優朗読劇 フォアレーゼン(茨城公演)に行ってきました

 

昨年の愛知公演に引き続き、茨城公演に参加してまいりました!

koegatari.hatenadiary.com

 

ここ最近参加した中で一番体力と気力を使う朗読劇だった!!!

愛知公演と同様、ストーリーがあまり複雑でなく、会話劇中心の内容と軽く見ていたのですが、今回は話が作りこまれている歴史物で、登場人物が多かったため、話についていくのに必死で脳内がしっちゃかめっちゃかになってしまいました。

登場人物は多いのですが、3人の他にキャストがいるわけではなく、誠一郎くんが3役、崚汰くんがナレーション含め5役、千晃くんが4役とアニメやBLCDでは考えられないほどの兼ね役を担当。誠一郎くんは主役である山野辺義芸を演じていたため、兼ね役の出番はほとんどなかったのですが、崚汰くんと千晃くんは役A→役B→役Cというように、切れ目なくいろんな役を演じていて鬼畜!!!ってすごい思いました。

ストーリーに関しては頑張って追いかけていたのですが、途中で諦めて3人のお芝居に集中したため、正直ぼんやりとしか分かっていません。なので、割愛します(笑)

誠一郎くんは山野辺義芸という水戸藩の家老役。頼りない場面から始まって、その後敵の策略にハマって部下を失い、落ちぶれてしまう役どころ。とにかく良いところがなく、かと言って弱さに共感もできなくて、役についての印象は薄いままでした。

最終的に敵は捕らえられ、惨い殺され方をするのですが、そこに廃人同然の山野辺義芸が訪れます。今にも息絶えそうな敵に対して子守唄を歌うのですが、その時点で「無」と「闇」が見え、「お前、誰だっけ?」という無感情な台詞と共に劇が終わったんです。その最後の台詞の言い方が良かったというのが誠一郎くんの感想と言っても過言ではない。

誠一郎くんに完全に落とされたのが、鉄オルの闇堕ち芝居だったもので、まさか生で、この朗読劇で聞けると思っておらず、その感動でそれまでのいろんなものが吹き飛びました。誠一郎くん自身の表情も相まってゾクッとしました。

次に、崚汰くん。個人的MVP

ナレーションから始まるのですが、とにかく声が良くて聞きやすい。低めで落ち着く声質な上に、読み聞かせがおそらくお上手なのか内容がちゃんと入ってきました。さすが、NHK杯全国高校放送コンテストの朗読部門で優勝した人だ。正直、声に聞き入りすぎて話がまったく入ってこなかったです。

戦のシーンでは、イメージの映像が映らず、すべてナレーションで情景が説明されたのですが、緊迫感や疾走感が伝わる言い回しで引き込まれました。公演後のトークで崚汰くんも意識したと話していましたね。ここ、上手い人でなければ役を演じていた2人だけが盛り上がってるけどナレで世界観ぶち壊しになっていたと思うので、崚汰くんで良かった~~~って心底思った。

ナレーションの他にも4役演じていて、声を分かりやすく使い分けてくれていたのであまり混乱せずに済んだのも良かった。特に、山野辺義芸サイドにいた「男」役の時の声がめちゃくちゃ好きで。FGOアスクレピオスみたいな温度低めのクールビューティボイスがツボなんですが、まさにそれに近い声色で出てくる度にテンション上がってました。

崚汰くん、ほとんど座る暇なくずっっっと喋りっぱなしだったのに、聞いてた限りでは1回も嚙んでなかったし、役を瞬時に切り替えて間違えなかったの、まさに職人芸で惚れるしかなかったです。言い間違いは一度あったんですが、「ただざえもん…否、ちゅうざえもん(忠左衛門)」とまるで台詞にあるかのように訂正していて、あまりの機転の良さに感動した。多分気が付かなかった人いるんじゃないかな。

フリートークで誠一郎くんから「(お芝居)好きです」って2回くらい言われたらしいけど、マジで分かる!!!!!って全力で同意した。

最後に、千晃くん。登場回数が比較的多かった、敵の首謀者役が印象に残っています。千晃くんの悪役を聞いたことがないから、というのもある。なんか、純粋悪って感じで良かったな。サイコパスに近いかもしれない。今は主人公役ばかりだけど、いずれはアニメ等でこんな悪役も聞いてみたいなと思いました。

山野辺義芸サイドの役を2役担当していたけど、正直、どっちがどっちなのか分からずだったな。最後に山野辺義芸を庇って敵の前に立ちふさがり、瀕死の状態ながらも相手を圧倒するお芝居が圧巻だった。叫びに熱がこもっていて良かった!フォロワーさんも言ってたけど、根っからの主人公声なのだと改めて実感しました。

歴史物の朗読劇が初めてと話していたのもあり、2回くらい噛んでいたけど、その後はミスらず立て直していたのはさすがだなと思いました。

コロナ禍が落ち着いてから、いろんな朗読劇に足を運んだけれど、今回の朗読劇は戦いだったと思う。3人全員が推し負けることなく、それぞれ自分のお芝居でぶつかっている感じがして、勝手に熱くなってしまいました。

フォロワーさんと帰りながら熱弁したけれど、朗読劇って誰か1人でも力量に差がある人がいると全体として良いものにはならなくて、今回は全員同じレベルだったからこその出来だったのではないかと思います。

リハは当日の公演前に1回行っただけらしく、親交と信頼がある3人だからこそ、クオリティの高い仕上がりになったと私は信じていて、崚汰くんが「この3人なら怖いものはない」って力強く言っていてより確信を持っています。

誠一郎くんは元々好きで、ほか2人は声優オタク出戻りのきっかけになった方なんですが、3人とも声で気になって好きになった声優さんなので、好きな声しかいない空間がとにかく贅沢で幸せな時間でした。マジで昼夜2公演やってほしかった。

今後このメンバーだけで、というのは正直ない気しかないので、ひたすら噛みしめて生きていきたいと思います。2021年9月から延期になり、参加できるのか、そもそも開催されるのか心配でしたが、本当に無事に開催されて良かったです!

 

 

 

3人出演の3○BLCDがほしい!!!!!(台無し)