コエガタリ

声優ファン歴10年のアラサーが声優さんについて書き殴るブログ

【BLCD】好きって言ったのお前だろうが! 感想

ginger-records.jp

発売日:2023/8/25
出演:阿座上洋平(大前鷹雄)×千葉翔也(桐生暁)

無自覚セクハラ理系男子×チョロくて不憫なツンデレ俳優
凸凹同棲生活スタート♥

売れない俳優・桐生暁が再会したのは、かつて自分の大ファンだった同級生・大前鷹雄。
だけど彼は暁のことを一切覚えていなくて……。

「俺のこと好きだったくせに忘れてんじゃねーよ!」

ムカつく大前に一泡ふかせるべく、絶対オトすモードの暁。
一緒に暮らし始めたまではいいものの、エッチな罠を仕掛けるたびに、返り討ちにあってしまい!?

ストーリーとそれぞれのキャラ

これまでいろんなおもしれー男に出会ってきたけど、大前のようなタイプは初めてかも。
量子力学の界隈では有名人で、バリバリの理系ゆえにムードもクソもなく、論理で物を語る天才のテンプレのような男。左脳がフル稼働して代わりに右脳が未発達というか、リソースの大半が左脳に割かれていて機能していないのかもしれない。

情緒もないので、暁が色じかけを仕掛けてもまったく響かず逆に正論と予想外の言動で実質反撃してる様に笑った。煽りスキルのあるロボットだと思った。熱っぽいキスを自分からした癖に、終わった後の一言「なるほど」は暁と一緒にハア!?と声に出していた。ちなみに、ここのキス描写に湿度を感じてドキドキしたんだが、同志はいるだろうか。

そんな大前が、暁と関わるうちに情緒を獲得して人間らしくなっていくのが個人的にツボ。「神々の悪戯」の月人くんを思い出す。最初の話しぶりは淡々としていて感情の機微がまったくなかったのに、時間の経過とともにちょっとずつ声色に感情が乗っていくのが阿座上さんのお芝居から感じられて好きが増した。

本編の後半に、暁に怒る場面が2か所あったと記憶しているんだけど、どちらも怒鳴り慣れてない声の出し方に聞こえた。阿座上さんの怒鳴るお芝居は、他のCDやガンダムで聞いたことがあるが、それとは違うように私には感じられて、テンションが上がった!

本編ラストで、暁への好意を自覚してまっすぐに伝えるシーンは声に込められた愛情が特盛で、とにかく好きしかない。3年前にオールドファッションを聞いた時に、阿座上さんが愛を込めて言う台詞がピカイチだと思ってから、変わらずファンである。

これは個人的な趣味だが、私が好きな阿座上さんって、夜はともだちや男はじ14の落ち着いた比較的低音の声なので、大前の声もドンピシャで永遠に流していたかった。特典の最初のトラックが、コンビニ店員、ゆかりさん目線で語られる2人の話で新鮮だな〜と思いながら聞いていたら、「帰ったら抱きます」のボイスがヤバすぎて取り乱してしまった。阿座上さんの艶めいたウィスパーボイス、いつまで経っても慣れない……。

目の前でそれを聞いてしまったゆかりさんみたいな声がリアルに出たし、「うん言ってた!!!」と思わず相槌をうってしまった。だが大前、それはコンビニを出てから言え。暁、2度とゆかりのいるシフトの時にコンビニ行けないだろ。暁、強く生きろ。

 

暁は真面目で健気なのに報われてこなかった不憫な子。おそらく子どもの頃から22歳までそうだから、心の中で愚痴をこぼし、気を許せる人に悪態をつくことで自分を守ってきたんだろうなと思った。

特に、演出家指名でオーディションに呼ばれたのに、実際は出来レースで落とされて海に行っちゃうくらい落ち込んでいるのに、いつものことだから慣れてるって、まるで自分に言い聞かせるみたいに大前に言うのが辛かった。

その後に、その時の演出家に別の舞台に呼んでもらえてどん底から脱出したと思ったら、倉持さんと再会して今度は大前との関係に暗雲が立ち込めたのに加え、ショッキングな一言はさすがにかわいそうすぎた。最終的に大前とくっついたから良かったけども。

先月、レンタル彼氏を聞いた際にももった感想なんだけど、千葉くんって声質とお芝居ともにパワーが強めなのに、悲しんでいる時や絡みで攻められている時の、レバーを勢いよく下げたように弱弱しくなるギャップが好き。もちろん、個人の感想なので、全然違うという人もいるだろうけど。

「レンタル彼氏~」の伊織くんは天真爛漫な素直な子、今回は口が悪いツンデレな子と方向性が異なるキャラだけど、両者に共通するチョロさが千葉くんの得意分野になっていきそうだなと予想している。

とは言え、暁が大前を誘惑する時の、分かりやすく例えるとえっちなお姉さんみたいな声もだいぶアリだった。ぜひ、今後ビッチな受けも聞いてみたい。

絡みシーン(特典)

本編がキス止まりで終わっているけど、特典に初夜+@が収録されている親切仕様。
コンビニで大前がゴムを買って、部屋に帰った時の「俺はこれから、大前に抱かれる」というモノローグが好き。一緒にいる時に目の前でゴム買われるの、当事者だったら絶対嫌だけど傍から見てる分には興奮する。

帰宅前にそれを購入する=帰ったら抱く意思を行動で示してるわけじゃないですか。緊張と期待を抱えて家路につく受けの気持ちを考えると心拍数が速くなる!

内心はドキドキしているのに、最中は経験豊富なところを見せようと大前のを舐めようとするのいいよね!このシーンの「いい子」の言い方が、やっぱりえっちなお姉さんぽくて好き!あと、挿入後の「オレの方がお前のこと好きだもん!ずるいじゃん!」が最高に可愛いから聞いてほしい。

「観察者 大前」というトラックは大前の性癖の話。大前による暁のア……実況、阿座上さんの声が良いからより面白かった。逐一状況を説明してくる攻め、正直私は苦手だけど、阿座上さんの声のトーンも影響しているのか、まったく下品に感じなかったのが良かったのかもしれない。

実況されて羞恥で泣きながら嫌がる暁も良い。抵抗するけど、最終的に「気持ちいいですか?」って聞かれてぐずぐずになりながら「はい」って答えるのも、ごちそうさまです!大好物です!泣いてる千葉くんボイス、的確に私の性癖をついてくるので困る。

正直、絡みについては「レンタル彼氏~」が白熱していて、今作は熱弁するほど燃え上がらなかったが、2作目なだけに息の合い方はこちらがとても良かった。また、キスシーンがたくさんあったのもポイントが高い。

フリートーク

フリートークは、終始作品と担当キャラの話で盛り上がっていて良かった!挨拶して少し会話した後に、間髪入れず千葉くんが「(大前が暁のこと)忘れてるのひどくないですか!?」って若干責めた口調で言ったのすごく好き。暁に寄り添っている感じが。

お互いに担当キャラの肩を持っていて、

阿座上さん「雑な扱いされても暁のことを大切に想ってくれる大前を大事にして!」※意訳
千葉くん「俺のこと忘れてる時点で何しても許されない!」※意訳

……というやり取りがこちらとしては痴話げんかにしか聞こえなくて微笑んでしまった。

大前を擁護しつつも、お母さんや先輩のような保護者目線で暁のことあたたかく見守っている阿座上さんに愛を感じた。「売れない時代を過ごしていたから気持ちがわかる」という話もしていて、今となってはジャンル問わず多くの作品に出演して活躍しているけど、下積みが長いことを知っているので言葉の重みを感じた。

他社作品だから話題にならないかな、なってほしいなとちょっぴり期待していた「レンタル彼氏~」ネタも聞けて大満足。ここまで短期間で同じ組み合わせの作品を聞くことがあまりなかったので、良い経験だった。

作品の好みとしては、今作の方が好きだけど受けボイス厨としては、過激な内容でしか耳にできないものもあるので、どっちも聞けて良かったです!これで3回目があったらビックリですね。

最後に

CD1枚で2人が距離を縮めて結ばれるまでをじっくり聞き、特典でミニドラマ5本+フリートークと、贅沢セットでございました!本編のみの通常盤もありますが、個人的には私が購入したいちゃラブ増量盤をおススメします!お値段以上の価値があるので!!

 

 

「レンタル彼氏~」に興味を持ってくれた方は、こちらもぜひ。

koegatari.hatenadiary.com