コエガタリ

声優ファン歴10年のアラサーが声優さんについて書き殴るブログ

【BLCD】レンタル彼氏のお尻をご指名 感想

crownworks.jp

発売日:2023/7/26
出演:阿座上洋平(環 侑久)×千葉翔也(伊織 架)

レンタル彼氏のバイトをしている大学生の伊織架は、アダルトグッズ会社で働く環という男の依頼を受ける。自社製品のPRのため、ネカマでブログを運営する環は、新たに『彼氏のお尻開発日記』を書きたいと言う。
その【彼氏役】に抜擢された伊織に課せられた目標は……「(大人の玩具を使って)お尻だけでイけるようになる!」だった。
最初はしぶしぶ従っていた伊織だけど……!?

 

これ聞いた千葉翔也さんのオタク、生きてますか???

 

もし、これから聞こうとしている方がいたら、覚悟を持って聞いた方が良い。
誇張抜きでそう言いたくなるものが収録されています。

ちなみに、私は千葉くんの特別ファンというわけではなく、今回CDを聞いたのはBLに戻ってきてくれたことへの感謝の気持ちと、お相手が阿座上さんだったからです。正直、ストーリーは全然刺さらなくて、CDを聞いた後もそれは変わっていないです。

にもかかわらず、CD聞いて数日経った後もこの作品を引きずっています。

元気で相手を喜ばせたいという純粋な理由でレンタル彼氏をやっていること、環に子犬のようにキャンキャン噛みつくところが伊織にすごくハマっていて、まさに年上のお姉さんが好きそうな感じ。

可愛いな~とニコニコしながら聞いていました、トラック1の中間までは。
環がドSな本性を表して、伊織の尻を開発し始めて嫌がる演技がすごく良くて、途中までは楽しく聞いてたんですよ。もちろん最初なので、伊織くんは後ろだけでイけるわけもなく、環が前を触ってイかせるんですけど、その時の声を聞いて再生を止めました。完全に語尾にハートがついてるやつだった。

なんでここでそんなに衝撃を受けてるかって、前作の「カットオーバー・クライテリア」を聞いたからなんですよ。拙くて慎ましやかで、息多めだった声の出し方からガラッと変わってたんですよ。変わりすぎなんですよ。そのせいで衝撃が5割増しされてる。

加えて驚いたのが、声の出し方が全部違っていたこと。今作、全トラックに大きく括って絡みのシーンが入ってまして、それをさらに分けると大人の玩具で開発されてるシーン(トラック1~4)、無理やり襲われるシーン(トラック5)、両想いH(トラック6、ボーナストラック)と文字にすると大ボリュームなんだけど、演じ分けていて感動した。

特にヤバかったのはトラック3で〇〇〇ビーズを使うシーンの演技です。挿入して抜くのを3回繰り返すんだけど、ヤバすぎてここで一回休憩入れました。ちょっとここから気持ち悪い話をしますが、1回目は声が甲高くなって可愛いなと感じる余裕があるんだけど、2回目、3回目にかけて汚くなっていって、あまりのドエロさに宇宙猫の顔になるしかなかった。2回目の直後にあるモノローグ「頭がバカになる」の説得力がとてもあったし、3回目は唸るように濁点がついてて、とにかくヤバい。

特に私は2回目の声の出し方で脳を破壊されました……。このシーン、1回目は環がいやらしく1~6までカウントしながら入れるので、阿座上さんの声も破壊力が凄くてWコンボで無事K.O.です。千葉くんがそんな芝居するわけないって思った方はCDを聞いてみてください。嘘じゃないんで!

絡みの話はこの辺にしておいて、その他萌えたのは嫌がるお芝居でした。基本的に無理やり嫌なことをされるので、「嫌だ」って何回も言ってるんですけど、その言い方が良い。反抗的な語気強めの「嫌だ」も、ぐずぐずになって弱弱しく言う「嫌だ」も大変よろしい。あと、しくしく泣いて環にすり寄るところも印象強い。

千葉くんってアニメなどでよく見る元気っ子か、カットオーバー~のような感情の起伏がないキャラしか聞いたことがなかったので、こんなに繊細なお芝居ができるんだって驚かされた。印象に残る台詞回しが多かったように思う。

 

お相手の阿座上さんについてですが、千葉くんがキャラと芝居ともにパワフルだったので、残念ながら印象が薄いです……。本編では環のことを好きになれなかったのも大きい。

不器用な男なのは確かなんだけど、私にとっては可愛いと思える要素が見いだせなくて。ただただ意地悪で、最後に「実は伊織に一目惚れしてこんなことをした」って白状したけど、それが垣間見えるシーンが全然ないように思えた。好きだから素直になれなくて悪態をついてしまう、には見えなかったんですよね。だから伊織くんはなんで環に惚れたのか、私はいまだにわかりません(笑)
ただ、良い声で「ローター」が聞けたのは最高だった。

まぁこの辺は原作についての話だから置いておくとしましょう。
そんな私は、ボーナストラックでようやくちょっぴり可愛いなと思えるようになりました。泥酔して素直に伊織に好意を伝えるところはさすがに可愛らしいな、と。きっと私はくっついた後の方がこの2人を応援できる気がする。

こう思うのは、阿座上さんが演じているのも大きいと思っていて、私が好きな阿座上さんって、相手にきちんと愛を伝えているキャラで、阿座上さんが相手に愛情を込めて気持ちを伝える芝居が大好きなんです(男はじ14の四葉くんが代表例)

印象の薄さについては、千葉くんと阿座上さんの芝居の濃淡(今思い当たる表現の限界)の差なのではないか、と考えています。千葉くんは、キャラクターも相まってとにかくパワーがあって、正直、ずっと聞いてて若干疲れたんですよ。一方、阿座上さんは良い意味でサラッとしていて、ずっと聞いていたい感じ。

私はどちらかと言えば阿座上さんの方が好みなんですが、当たり前だけどいろんな人がいた方が面白いし、こうやって新たに気づくこともあるので、千葉くんとの組み合わせで聞けて良かったと思ってます!

 

久しぶりのBLCDの単独感想記事、いかがだったでしょうか?
今回は、主に千葉くんに圧倒された勢いのまま書いてみました。

個人的には、このCDは千葉くんの魅力がすごく詰まっていると思ったので、ファンの方にはぜひとも聞いてほしいんですが、絡みシーンが過激ゆえに安易には勧められない、という葛藤を抱えています。
阿座上さんに関しては、今までBLで演じたキャラとまったく違うのを聞いてみたい人にはおススメです!ボーナストラックの泥酔芝居はふわふわ、ぽやぽやしてて私は聞いたことがない雰囲気のお芝居でした。

来月発売の「好きって言ったのお前だろうが!」もこの2人の組み合わせですが、ストーリーやキャラの設定、関係性としては今作より好みなので楽しみです。
阿座上さんは今月から新作ラッシュでなかなか追いきれないけど、千葉くんは新作が決まったら今後もぜひ購入したい。