コエガタリ

声優ファン歴10年のアラサーが声優さんについて書き殴るブログ

【BLCD】悪人の躾け方 感想

ginger-records.jp

発売日:2023/7/28
出演:中島ヨシキ(針間一郎)×遊佐浩二(雨津木正継)

余裕最強若造 × 元バリタチ悪態社長の最低最悪に不機嫌で、…甘い関係。

7年間も囲っていた愛人にフラれ、妻とも離婚した雨津木。
憂さ晴らしにバーで出会った従順な年下の男・針間を抱こうとするが、
実は針間は以前から雨津木のことを狙っていて、逆に抱かれてしまう。

「あんた、手錠で繋がれてもエラそうなんですよね。そこが良い。」

余裕たっぷりで生意気な針間が、雨津木は憎たらしくて仕方ない。
ヤツにのしかかられる受け身の快楽は、不覚にも体になじんできてしまった気がするが、
ヤツのことなど絶対に認めない。

あんな憎たらしい男の手に落ちてたまるかーー。

『悪人の縛り方』(「ロンリープレイグラウンド」下巻に収録)も含め、待望の音声化!

 

遊佐さん7年半ぶりの受け作品ということで、発表後に即予約をキメて心待ちにしていた今作。

タイトルコールから始まるのですが、「ダヨオ」「祥伝社 on BLUE comics」の遊佐さんの声でまず昂ってしまい、1回再生を止めた。一時停止最速記録じゃないだろうか。遊佐さんメインの作品を聞いていた頃の感覚がブワーッと蘇った。読み方とか、声の感じがおそらく昔のままだったはず。

その後のヨシキくんの「悪人の躾け方」も演じた役のようなサディストみがあってゾクゾクした。というか、タイトルコールを聞くの久しぶりな気がする。

 

トラック1はあらすじにもある通り、スピンオフ元に収録されている話。予備知識なしで聞いても最高だが、スピンオフ読んで聞いてたらもっと良かっただろうなと、内容を知って絶賛後悔中なのはここだけの話。

natalie.mu

さて、CDの感想に戻ります。

雨津木さん、プライドの高さとめんどくささが声に表れててワクワクした。その後、猫被り針間くんにイラ…させてホテルに連れ込むまでは威厳を保っていたのに、連れ込んで形成逆転した瞬間、盛り上がりすぎてスタンディングオベーションした。

サディストな本性をあらわした後の針間くん、大変ツボでした。
繰り出されるごとに笑みがこぼれてしまった台詞たちがこちら。

  • 「当然自分が犯す側だって思ってるんですね」
  • 「アンタのこと、ずっと抱きたいって思ってました」
  • 「俺、イラ…されるの大っ嫌いなんですよ……奥まで思いっきり突っ込みやがって」

特に最後の台詞の言い方が大好きなんだけど、同志はいないだろうか。言葉の内容に反してうっすら笑ってるんだろうなと想像がつく台詞回しだった。あと、雨津木さんを嫌がらせるためにやたら雪文の名前を出すのも良い。

繊細で危うい面をプライドの高さゆえに必死に隠していて、でも結局は相手に暴かれる年上受け、すごく遊佐さんが担当する受けっぽい。ここまで不遜で尖った遊佐さんって聞いたことないから、一転して攻めにねじ伏せられた時との落差の大きさに興奮してしまった。

私の中でおじさま受けって「オールドファッション~」の野末さんで、野末さんって普段から可愛らしさ全開だけど、雨津木さんって「俺が可愛いわけねえだろうが!」ってプリプリ怒ってるのが本人の意に反して可愛くなってるし、優秀なのに金を盗もうとするしょうもない男に引っかかる危うさが放っておけないのすごいわかるよ針間くん……って1人で頷いてしまった。ここの駆け付けた針間くん、まさにヒーローのそれで月9かと思った。

抱かれた後もヘロヘロなのに減らず口たたくのも可愛いよね。特に「棒としては、認める!」って台詞がツボ。

この流れで絡みのシーンの話を始めるんだけど、遊佐さんが受けだからか、昨今では当たり前な1トラック1絡みが多く感じたの私だけ!?私が聞いたことがある遊佐さん受けの作品って、基本は会話で物語が進んで中盤あたりにキスか未遂が1回、最後に絡み(フェードアウトすることもある)という構成がほとんどだったもので。

だから聞いていくうちに大丈夫かなって心配になったけど、結局最後まで乱れまくっていて圧倒された!しかも、声の感じも昔と変わってないし、声を抑えるわけでもなかったから、もはや感動したまである。

トラック4の、他の男(金盗んだ奴)に走ったことに怒る針間くんにお仕置きされるシーンがとにかくすごかった!フォロワーさんが言及していて気づいた、消えそうな弱弱しい「やめて……」と「抱いてない!」って白状した時の声がヤバイから聞いてください!!!

作品が発表されて演じる役を知った時にも思っていたけど、遊佐さんの真骨頂を体現したような役だった。酷いことをした愛人を別の男にさらわれ、奥さんには振られ、変な男に引っかかり、どんどん針間くんに惹かれているのに素直にならない、めんどくさい男だけど、その人間くささがいじらしくて憎めなくて、そんな役を演じる遊佐さんが好きだったのを思い出した。

 

読者の方は察してるかもしれないけど、針間くん、好きです!!!
年下×一途×ドSな攻めなんて好きに決まってるでしょうが。

序盤に語ったように、もう最初の言葉責めの中身で100%コイツ好きだと確信し、次のトラックで副流煙を雨津木さんにさりげなくかけたので完全に落ちた。実は原作未読なので勝手な妄想なんだけど、雨津木さんが嫌がるからって体で煙を吹きかけていて、その意味もあるけど裏には自分の匂いにしたかったんじゃないかな~って。(夜のお誘いって意味もあるらしいので)

前半の飄々としていて腹の中が読めない針間くんも、直球に好意をぶつけてくる針間くんも好き。針間くんくらいズカズカと心の内に踏み込んで、はらわたを裂かないと雨津木さんは手に入れられなかっただろうな。

ヨシキくんの飄々した芝居すごく好きで、同じく良いなと思った男はじの什三が頭に浮かんだ。ワンコ攻めが性癖だから、後半の素直に好意を見せる針間くんの方が好きだけど、お芝居的には前半が好きという、ややこしい感情になってる。

 

キャストトークでも、終始遊佐さんのトークに懐かしさを感じていた。遊佐さんのトークは、生で見たかは思い出せないけど、それこそCDのキャストトークやイベント映像、ラジオで何回か耳にしたことがある。鋭いツッコミをやんわりと笑顔で言う頭の回転が速い人、というのが私の中での遊佐さん像で、今回のトークでその一面が見れてにっこりした。

本人もインタビューで言っていた通り、濃い内容の収録だったはずなのによく喋るな~と感心しつつ、ヨシキくんと和やかにトークしている様にまたにっこり。というか全然声が変わってなくてすごい(ファンの方が聞いたら変化に気づくのかもしれないが)

「遊佐さん、ボーイズラブのCDまだ出られるんですね」と、全リスナーが気になっていたことを直接投げかけてくれるヨシキくんは仕事ができると心底思った。また、こういった上の年齢の役なら受けでもオファーを受けてくれると期待していいのかしら。これからももっと聞きたいです。

キャリア年数が離れた声優さんの対決って昔はメジャーだったけど、今は同世代対決の方が多いから新鮮だった。同世代のトークってより和やかだしリラックスして聞けるから好きだけど、ガッツリ2人で話すのは初めてくらいの程よい緊張感があるトークもやはり良いものだなと再確認したので、もっとベテランと若手対決増えてほしい!

 

今回はこの辺にしておきます。感想書くの楽しかった~!
とは言え、なかなか良さを伝えるのは難しいので、ぜひ気になった方はCD買ってください!ここまで読んでもらったのにこんなこと言うのはアレだけど!大変満足度が高くて、自分が聞いた今年発売作品でTOP3には確実に入ると思う。

遊佐さんをオファーしてくれたGinger Records様と受けてくれた遊佐さん、お相手のヨシキくんとすべてに感謝する作品でした。ありがとうございます!

 

ぜひ、「ロンリープレイグラウンド」も近いうちにCD化してください!!!!!

若造スパダリ王子様な慧介くん、見た目から最高に好み。阿座上さんや熊ちゃんがやりそうだけど、希望が外れたら悲しいのでできればキャストが決まってから原作に触れたいのが本音。遊佐さんをぶっ飛ばせる強さがある声の人に担当してほしい。

雪文は土岐くんや伊東さんが合いそう!ちなみに、最初に浮かんだのは武内健さんでした。CV.遊佐さんに調教される美味しいポジションだから、本音を言うと推してる人が選ばれてほしい。

大塚剛央くんはいかがでしょうかGinger Records様!!!

……と密かに願っているのでここに記しておきます。言うだけタダ!
さて、どうなることやら!?