コエガタリ

声優ファン歴10年のアラサーが声優さんについて書き殴るブログ

「THE FIRST SLAM DUNK」を観ました

知人に誘われて、昨日こちらを鑑賞してきました。

 

slamdunk-movie.jp

 

結論としては、めちゃくちゃ面白かった!!!!!

 

今日、最寄りの映画館の朝イチの回(8:50開始)に1人で観に行くくらいには面白かった。
スラダンは、メインキャラがどんなキャラか少し知っている程度で、ほぼ何も知らない状態だったけど、それでも十分満足できた。これを機に原作やアニメを履修したいと思うくらいの熱量がある。

ネタバレ込みのざっくりとした感想を書いてくので、ネタバレが嫌な人は引き返すことをおススメします。(もう公開から1ヵ月以上経ってるけど、念のため)

 

 

ストーリー

メインキャラ花道たちがいる湘北高校と最強と言われる山王工業高校の試合を終始描いていて、今作で主に焦点が当てられている、宮城リョータの過去回想が合間に入る形。

まず、試合から言及すると、現実のバスケの試合を見てるようで、とにかくめちゃくちゃキャラが動く。ありえないくらい動く。疾走感が半端ない。観た後に、今回はCGを使っていて、本物のバスケ選手の動きを元に作っていると知って納得した。他のアニメでは、「ここの作画いい」ってどこかでは思うのに、今回は作画を意識しなかったもんな。

試合展開もめちゃくちゃ熱くて、何も知らないからこそ、終盤の点の取り合いになるシーンはリアルに手に汗握ったし、「どっちが勝つんだ!?」ってドキドキハラハラしながら夢中になって見てしまった。2時間近くずっと試合しているのに、気を抜ける瞬間がなくて、帰宅したらどっと疲れた。

私の中のバスケアニメって、超次元スポーツ漫画の「黒子のバスケ」で、黒バスってそれぞれに技を持っていて、技の出し合いで試合が展開していくところがあるなと思うけど、スラダンってマジでそういうのないんだよね。ちゃんとバスケをしている。なのにここまで面白いのかよって、正直度肝を抜かれた。

ノローグもほぼなくて、選手同士の会話もあまり多くないので、きっと他の人も言ってるだろうけど、観客の1人になって試合を見ている感覚だった。

リョータの回想シーンはメンタル的にキツかったな。彼の生い立ちが描かれるんですけど、なんかこう、リアルにありそうだから余計にキツかったかも。リョータについてはあまり知らなくて、チャラいお調子者な花道の先輩という印象だったから、こんな重い過去を持っていることにビックリした。

特に、リョータの17歳の誕生日のシーンが印象的で、母親とは顔を突き合わせては全然話をしないのに、母親宛に手紙を書くんですよ。リョータにはだいぶ前に事故で亡くなった兄がいて、それをきっかけに母親との関係がずっとギクシャクしているんだけど、「兄じゃなくて俺が生きててすみません」って書くのがマジできつかった。

バスケ選手としても優秀で、早くに死んだ父の代わりに母親を支えてきた兄ではなく、いろんな面で兄に及ばず、トラブルを起こして迷惑かけて、母親にもそっけなく接してしまう自分が生きてることに引け目を感じているという事実が辛くて苦しくなった。結局、そう書いた手紙は捨てて、たくさん迷惑をかけたことへの謝罪と、バスケを続けさせてくれたことへの感謝を書いた手紙を渡したけれども。

最終的にぎこちないながらも2人が歩み寄るシーンがあったので、きっとこれからは良い関係を築けていると信じたい。2回目でも、子どもの姿から今の姿になったリョータが、以前兄がした代わりに仏壇の前にいる母親を抱きしめるシーンは泣いたし、なんなら書きながら視界が歪んでますよ。

キャラクター

すでに書いた通り、リョータに焦点が当てられているので、私の中では印象が、リョータ:三井:ゴリ:流川:花道=7:1:1:0.5:0.5くらいの割合で、リョータ以外については語れることがほぼないです。

ただ、それでも三井は人気キャラと言われているだけあって印象に残った。というかスリーポイントシューターな時点で花形だよな!!!黒バスでも真ちゃんと日向先輩という癖つよシューターがいますからね。

ロン毛やさぐれ時代しか知らなかったから、最初に見た時はかっこよくてビックリした。試合の中盤くらいにヨロヨロになってて、オイオイ大丈夫か?と思いながら見てたら、スリーポイント決めるんだからずるいよな~!終盤、「もう腕上がんねえ」って言いつつ、パスされたらちゃんと決めるしさ~~~ずるい!!

おそらくやさぐれる前(中2)でリョータと出会った時に、リョータが兄と重ねてるシーンはいろいろと思うことがありました。屋上でのタイマンも、正直ニヤニヤしながら見てしまいました。

ゴリや流川、花道も良いキャラだったのは間違いない。詳しくは漫画もしくはアニメに触れた方が良さそうかな。

リョータについてはストーリーでいろいろ語ったけど、チャラくてお調子者な面倒見が良い先輩なのに、心に傷を負っていて、いつも堂々としているように見えて、怖がりで虚勢を張っているというギャップに見事にやられまして、昨日今日とリョーちんのことを考えています。恋かな?

ミッチーとのタイマンで、屋上に呼び出しくらって1人で乗り込んだ時に、スかして睨みをきかせながらも、恐怖で震える右手をそっとポケットに仕舞うシーンが大好きすぎた。

実は弱いのに精いっぱい強がってる男が好きだっつってんだろ!!!いい加減にしろ!!!

声優

公開前にいろいろと騒がれていた声優さんですが、ぶっちゃけ私はアニメを見ていないので、普通に受け入れられました。というか、特に試合がそうなんだけど、絵と動きで魅せるシーンが多かったから、そこまで印象に残ってないのかもしれない。

しゅごんと笠間さんが特に印象に残った。

しゅごんは、正直ちゃんとお芝居を聞いたことがなくて、私の中で天童輝で止まっていたのもあって感動した。秘密基地で大泣きするシーンはこんなお芝居できるんだな……って何様だよっていう感想を持った。
私の中でしゅごんって本人のイメージが強くて、いつも元気で明るい純度100%の光属性ボイスだったから、ケンカで声を張り上げるところとか、大泣きするところが非常に新鮮だったな。個人的には、ケンカでボコボコにされて仰向けに倒れている時に初めて見たであろう雪に対してゴミみたいだと呟くシーンが好きだった。勝手な妄想だけど、リョータと同様、沖縄から上京したしゅごんだからこそできた言い方なのかなって。

笠間さんは第一声から声が良くて、喋る度に声良!?ってビックリしてた。声が良いのは知っていたのにビックリするくらい三井の笠間さんは声が良い。台詞があまりないので、特にここがっていうのはないんだけど、台詞ひとつひとつの声が本当に良いです(しつこい)ほんの少し聞いたことがある、おっきーのミッチーよりも落ち着いていて、何か影があるような声が好きでした。

ゴリの三宅さんは間違いなかったし、昴くんと神尾さんは、草尾さんと緑川さんの台詞を聞く機会が多かったのもあるからやっぱり違和感はあったけど、どんどん自分の中に馴染んでいったかな。ただ、流川の「どあほう」は緑川光で聞きたかったーーー!!!とは思っちゃった。

ここまで肯定的な意見を述べたけど、私もとある作品が劇場版になった時に、声優が総入れ替えになったのがどうしても受け入れられなくて見なかったオタクなので、アニメファンに新声優も良いから見てくれというつもりは毛頭ない。無理なもんは無理だから。

個人的に、エンドロールの沖縄の方言指導に樽さんのお名前があったの見つけた時にめちゃくちゃテンションが上がった!沖縄の方言には詳しくないけど、聞いててソワソワしなかったからかなり丁寧にディレクションしたのかな?今作、井上先生がディレクションにも関わったらしいので、可能性はある。

さいごに

プロモーションのやり方は、未だに思うところはあるけど、こんだけ井上先生の愛がこもった凄まじい作品を見せられたら文句言えないや、と思うくらいに素晴らしい作品でした!

ハイキュー!!や黒バスを見ていた、10年前の熱い気持ちを思い出させた気がします。スポーツ作品に抵抗がない人は、楽しく観れるのではないかと思う。ただ、キャラやバスケルールに関する説明が一切ないので、最低限、メインキャラ5人の名前とバスケの基本ルールは頭に入れた方が見やすいかもしれないです。私は体育の授業と黒バスで得た知識でどうにかなった!

とりあえず私は、追加であと1回は観に行きたいと思います。

 

背中を押してくれたとあるゲーム実況者さんの動画も貼っておきます。
正直、このブログを読むより、この動画を見た方が良いです!!!

 


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