コエガタリ

声優ファン歴10年のアラサーが声優さんについて書き殴るブログ

【BLCD】凪がれ星 感想

crownworks.jp

発売日:2023/11/29
出演:古川慎(一宮天惺)×大塚剛央(獅倉槇人)、八代拓(火坂羊介)、髙坂篤志(瀬田双梧)、徳留慎乃佑(樟平)、中村源太(糠谷)

写真撮影が趣味の大学生・天惺がレンズ越しに目を奪われ出会ったのは、顔に大きな火傷痕がある男・槇人。

華やかなモデル業界から一転、事故で負った痕に向けられる視線に心が擦り減り、逃げるようにこの街の図書館で働く槇人だったが、そんな過去を知る由もない天惺は本の貸し借りを通じて交流を重ねていくうちに、槇人の儚げで綺麗な横顔に無意識に見惚れ、思わずカメラを向けるようになる。

レンズの中に槇人を覗く度、どうしようもなく惹かれ膨らんでいく感情に気付いたとき、昔のモデル仲間だという男が槇人を連れ戻しにやって来て――…?

 

CD化が発表されてから約3ヶ月、誇張抜きで今作を糧に生きてました。

koegatari.hatenadiary.com

公式通販組だったので、一足先(26日)に視聴したのですが、今でも余韻を引きずるくらいの衝撃と、穏やかな多幸感がじんわりと広がっています。ツボに刺さりすぎているのか、これ以外のBLCDを受け付けなくなっている(苦笑)

個人的にかなりの名盤だと思っていますが、間違いなく剛央くん&初メイン贔屓のフィルターは入っているので、その辺りを踏まえた上で読んでもらえばと思います。

あと、声優さんのお芝居を重点的に聞いてるので、相変わらずほぼキャストさんの感想です。

大まかな感想

原作は既読で、ストーリーについては詳しく触れず、あくまで音声化に対しての感想になります。

個人的には、音声化によってより作品への愛着が増した。特に天惺は、原作だと表情が一定で、気持ちが読み取れない部分が多かったけど、声がついて解像度が上がった。(先生も同じようなことをおっしゃっていた)

原作の世界観が音声で再現されていて、終始繊細で美しかった。それに加えて、キャストさんのお芝居含め全体的にゆったりしていて、流れるBGMも邪魔にならず心地よかった。冬に移る前の、少し肌寒い今の時期にピッタリで、寝る前に聞きたくなる。ヒーリング効果があると思う。

後述するけど、メインの2人はもちろん、脇役のキャストも役にドンピシャにハマっていて違和感なく、作品に没頭できたのも良かった。

キャストさんについて

徳留さん&中村さん

天惺の友人として要所要所に出てくる2人。

徳留くんは比較的抑え目な声で、美にこだわる可愛い、ちょっとやらかすけど憎めないところが樟平でとても好きだった!直近で聞いたのが「シュガードラッグ」で、その役がもっとキーが高かったから落ち着いた声に聞こえたけど、やはり男性の声とは思えない……可愛い。

中村くんは、名前だけは知っていて今回初めて声を聞いたんだけど、アフレコレポで書かれてたように「とても糠谷」だった。大らかでゆるいけど、核心をついてくる糠谷くんが好き。見た目が結構好き。ゆっけさんの声をもう少し低くした感じで、個人的に気になる存在になった。

髙坂篤志さん

個人的にめちゃくちゃご無沙汰だった!そんな私の初髙坂さんはヘタリアプロイセン

試聴で聞いた時、想像より声が低いしそこはかとなくエロくて動揺した。胡散臭さはイメージした通りの瀬田だった。あと、敬語が良い!本編を通して聞くと、槇人と羊介を大事に想ってる分かりにくい優しさも感じられて良かったな。

CDを聞き終えた後にアフレコレポを見返したら、医者も兼ね役で担当してたと書いてあってビックリした!それを踏まえて聞き返しても同じ声だと分からなかったので、やっぱり声優ってすごい(小並感)

八代拓さん

試聴で低音ボイスに沸きまくったので、CDでじっくり聞けるの楽しみにしてました!

天惺に詰め寄る時のドスの低さにキャッキャしてたら、槇人を見つけた時の「マキ!」がわんこ可愛くて完全に心を掴まれた。めちゃくちゃ嬉しくて完全に尻尾振りまくってる大型犬のそれだった!可愛い!!好き!!!拓ちゃん、元々声が高くて可愛さが標準装備されてるから、低くしても可愛さが漏れ出ちゃうのがすごくいい。

瀬田と槇人は年齢が上だし、天惺は静かなので、羊介が出てくると一気に騒がしくなって、一直線でケンカっぱやいおバカゆえの愛おしさが凄くて、ずっと「可愛い」って呟いてた。

羊介が槇人と出会った時を描いたepisode 0は5年前の話だから、羊介の声が気持ち高くて可愛さがまた増してる。槇人に照れながら「ありがとな」って言うんですけど、そこの小声でどもるのと、「気分だよ」の言い方が思い描いていたよりもツンデレで子どもっぽい言い方になってて、拓ちゃんのおかげで大好きになったよ……。

羊介が幸せになる姿を見たいから、スピンオフの単行本出たら絶対に買うし、CD化してほしい!!!待ってます!

古川慎さん

こんなに静かで抑えたまこさん、最後にいつ聞いただろう?

今年は治安悪めの低音(ドラセクⅡ)かプレイボーイ(マイディア・エージェント)か、がっつきまくる鬼(食べおに2)というラインナップ。BL以外の作品でも、とにかく威圧感があるか曲者のイメージだったので、失礼ながらこういうお芝居まだできるんだ……と感動してしまった。

包容力がすごくて優しい声色で、ただ大学生なのでスパダリにはなり切れないあどけなさが残るように聞こえる塩梅が良かった。天惺がそっと槇人の側にいて支えているように、まこさんが剛央くんを受け入れて、そっと導いているように聞こえた。とにかく安心感がすごくて、このCDの土台・礎だと感じた。

たまに顔を出す年相応の可愛らしさが好きで、例えば、大雨に降られてラブホに避難し、天惺が反応してしまって流れで抜き合いするシーンのイく時の声が高くて可愛かった!普段も落ち着いたトーンではあるんだけど、よくよく聞くと声色に可愛らしさが滲んでて良い。

まこさんのメインデビューにリアルタイムで立ち会って、すべてではないにしろ、約8年間BLでの活躍を目にしてきた身としては感慨深い。過去に初メインの声優さんの相手になったことがあるのか気になり、調べたところ、2019年の「ゴールデンスパークル」の天崎くんぶりで、「僕フレ」コンビじゃん…と密かにニヤニヤしたのはここだけの話。

来年もBLでお目にかかる機会があることを祈ってます!

大塚剛央さん

美の化身である槇人にドハマりすぎた……声色柔らかめの美人ボイスなのは試聴で聞いていたけど、弱ってる時や色気まとった時の破壊力が凄まじくて、なかなか消化しきれなかった。

ずっと好きな声が聞こえてて、どこが良かったかって質問されたら「全部」と答えるほかない。声自体はキャストトークで素で話すトーンに近いのに、まとう雰囲気でまったく違うように聞こえてマジですごい(語彙)

普段のきれいな年上お姉さんぶりも、たまに見せる弱さも、元々の前向きさと芯の強さが垣間見えるのも、そして美しさが一貫してるのも本当好きで……。天惺や羊介がベタ惚れになる説得力があった。

既出のキャストインタビューやアフレコレポ、そしてキャストトークでも役作りに苦労したと話していたので、相当大変な作業だったんだろうと思うけど、そのこだわりがなければこの槇人は生まれていないと思うと、妥協せずに形作ってくださった皆様に感謝。拝むしかない。

今作は槇人が中心にいて、正直、槇人次第で作品の良し悪しが決まると思っていたので剛央くんに期待すると同時に、初メインゆえにあまり期待をかけすぎてはいけない、という葛藤を繰り広げていたんだけど、それをすべて吹き飛ばしてきたので本当に恐ろしい、いや、素晴らしい……!

アフレコレポで先生が描かれていたけど、まこさんも含め、息遣いや呼吸音などノンバーバルな表現をしている箇所まで作りこまれているように私は感じられた。吐息からすすり泣きまで美しさが一切崩れてなくて、思わずため息が出た。

印象に残った台詞はたくさんあるんだけど、全部書いてると心が折れるので、泣く泣くピックアップしてみた。()内は一言コメントです。

  • 「ほどほどに頼む……」(天惺と私「かわいい人だな」)
  • 「むっつりスケベ!」(可愛い~~~><)
  • 「おまえん家…行きたい」(切羽詰まってほんのり甘える感じがヤバイ)
  • 「俺、も…!」(心底嬉しくて感極まった言い方が素晴らしすぎて一番好きな台詞)
  • 「目の前に一等キレーな星がいんだろが」(生来の前向き俺様っぷりが出てて好き)
  • キス中に口が離れた後の「ん…ふふ」(きれいなお姉さんの概念)

あと、イッた後に、そのまま寝落ちするシーンがあるんですけど、その間のまどろんで入眠するまでの寝息に混じる声という、だいぶマニアックな箇所が刺さったので、もしこれから聞く方は注意して聞いてみてください(?)

あとあと、ディスク2トラック3の13:50くらいから始まる両想いセッが終わった後の2人の会話の声とお芝居が甘くて優しくて大好き!「天惺さ 俺を撮ってる時なに考えてるの?」の台詞回しと息の抜け感がツボすぎるのでもし良ければ聞いてみて!!

絡みシーン

 

これで初受けは嘘!!!!!マジで!!!(怒)

 

自分の癖に直撃したのは間違いないんだけど、言語化ができない。もしかしたら、探し求めていた美人受けの正解をお出しされたのかもしれない。わからないけど。

綺麗な声が品を保ったまま盛大に乱れる受けボが性癖なんですけど……完全にそれ。

キスで漏れる声も、火傷の跡を触られた時の反応も、だんだん声が上ずっていくのも、泣きながら乱れる声も、掠れる声もマジで好きすぎる。毎回身悶えて終わる。

抜き合い1回、未遂1回、短めの本番2回(片方が途中でフェードアウト)と、どれも時間は短いけど回数自体はそこそこある。最初から上手くて本当に意味が分からなかった。どのシーンも大好き。

これで初メインなんて嘘だし、嘘じゃないなら逸材だよ……。止まらなくなりそうなので、この話題をブログで語るのはここまでにしておきます。

剛央くんに気を取られ過ぎて、まこさんへの言及ができずごめんなさい……優しくてかっこよかったのは確か!個人的には、他作品でよく聞く荒い攻め息が控えめで聞きやすくて好みだった。(物足りないと言ったら嘘になるが)

2人の相性の良さを感じたし、お互いに芝居を聞いて反応を返してるのがよく分かって、満足度が高かったです!

最後に

言いたいことが3割も書けてないので、気になった方はCD聞いてください!

当たり前だけど、聞いた方が早いので!
そして、あわよくば感想を何かしらで投下してください!読みたい!

槇人の剛央くんがあまりにも至高で今作で良くも悪くも満足してしまって、正直このCDがあればしばらく生きていけるんですが、いろんなお芝居を聞きたいので、もちろん今後も追いかける所存です!攻めもCDで聞いてみたいし!攻めばっかりで受けが全然来なかったら闇落ちしそう

初メインを受けでキャスティングしてくれたCROWN WORKS様には本当に頭が上がらない。来月の「淫魔くんデリバリー」と抱き合わせて「ふたりあそび」もポチったので、年内いっぱいお世話になります。

昨今、私の中の初メインの定義がどんどん崩れているので、坂田くんにも期待しちゃう……。坂田くんはその前に明日発売の「ピットスポルム」があるのですが。週に2作もCDを買うと忙しい!まだ「凪がれ星」から心が帰ってこないので、よきところで聞きたいと思います。