コエガタリ

声優ファン歴10年のアラサーが声優さんについて書き殴るブログ

【Paradise】マツダルート感想~情緒を破壊してくる男~

ようやくマツダルートコンプしました!!!!!

体験版までの感想は別記事に書いているので、それ以降について書いていきます。

 

koegatari.hatenadiary.com

 

※今回、18禁の作品について触れているため、念のため数行下げることにします。書いている内容は普段とあまり変わらないのですが、18歳未満の方は閲覧をご遠慮くださいませ。
ネタバレ注意!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャラについて

マツダ(CV.テトラポット登)

27歳、釣り好きでしっかり者。危機的状況の中責任のある立場を任される。老け顔。

「みんなのトラウマ」と聞いていたので体験版プレイ時から怯えながらプレイしてたんだけど、ずっと責任感があって頼れる男。貯蔵庫にある食料の管理を任され、眠れない日々が続いてもまったく弱音を吐かずに常に一定でいる胆力がすごい。

かと思ったら、アヅマとログハウスにいる時にたまたま隣のログハウスで盛り始めた声が聞こえるというハプニングを経てアヅマと身体の関係を持ったら、2人きりの時にお誘いしてきたりとどスケベな一面を見せてきたり。ゴムを「財布にいっつも入れてんだよ!!」ってドヤ顔とドヤ声でのたまった時は吹き出した。聞いてねえわ!

つっかかるアヅマに対してはいはいといなしたり、無茶するアヅマを心配して寿命縮みそうになる様がお父さんというよりお母さんで、微笑ましいなぁと思いながら見ていたら、貯蔵庫近くにいたキドさんが出てきてから、暴力男に変貌。

変貌したあたりは、中の人のお芝居のすばらしさへの興奮が勝っていたんですが、その後、貯蔵庫でアヅマに暴力を加えながらレ〇プするシーンは、ショックと恐怖でガチ泣きしたwwwww
その時にたまらず書いたのがこの記事です。

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以前、フォロワーさんが言っていました。最初はマツダのことがガチ恋レベルで好きだったけど、最終的にトラウマになってしまった友人がいると。私も同じ道を辿ることになるかもしれない。そんな覚悟をしながら進めていったのでした。

BAD END

※下にいくにつれて刺激的な内容となっております。最初から死人が出るので注意。

黄色い月

アヅマが貯蔵庫からログハウス近くまで帰ってきて、シマダさんと会話をしてから別れようとしたところ、突然ウチムラに刺されて死ぬ、というあっけない終わり。

散々な目に遭って心身ともにボロボロなアヅマが殺されるの、あまりにも不憫すぎて思わず「ウチムラ~!!!(怒)」と声に出して叫びました。

ひとりぼっちの王様

成果主義となった食料の配給のノルマが日に日に上がっていき、みんなの不満が溜まっていきます。そこにタカラとウチムラがけしかける形で、マツダに対して「一緒にもうやっていけない」と決別宣言をしに行こうという流れに。

貯蔵庫にたどり着いてマツダが顔を見せ、シマダさんが口火を切ろうとした瞬間、ウチムラが特攻して頭を抱えましたよ。確かに、他のエンドでアヅマが刺された時、「刺す相手が違うだろ!」と内心思ったけど、今じゃないよ!!!

案の定、マツダは自分が排除されにきたのだと勘違いしてしまいます。アヅマとは違ってマツダは咄嗟にナイフを手で受け止めていたので、手を貫通したものの軽傷で済んでしまったのも最悪。魚を捌く用の出刃包丁を手に反撃に入り、スプラッタ映画ばりの惨状に…。

正直、殺人鬼と化したマツダはめちゃくちゃ怖かったけど、そうなってしまう心情は理解できたから、そこまで恐怖はなかった。そりゃあ、自分以外の全員が押しかけてきていきなり刺されたら、自分は殺されるんだって思うでしょ。マツダとしては、手段はダメだけど、おそらくみんなのためを思って、みんなが生きて帰るためにやっているから裏切られたも同然だもの……。

まずシマダさんが殺され、次に狙われたタカラを庇う形でアヅマが背中から刺されて、瀕死のアヅマをベッドに寝かせるんだけど、ここで「お前のこと結構好きだったんだ」と告げるんですよ!しかも、息を引き取る直前に最初で最後のキスをするのよ~!!!ちょっとここは萌えとかときめきの類の何かを感じた*1

このエンドでは、ずっとマツダのことを信じてきたアヅマも不信感が募っていって、彼からの好意もペットに対するそれなんだという思考に至ってしまうのも悲しかったな。アヅマ視点だから、マツダの告白もペットに対しての別れの言葉みたいだったってテキストでは書かれていたけど、それを言う時のマツダは感情が抜け落ちていたから、結局真意がわからないままだったしな。この辺もFDで明かされているのだろうか?

ストーリー以外の話だけど、このエンドのテトラポット登氏の芝居がテンション爆上げ案件だったので言及する!!!

 

「はははははははははははは!何やってんだお前ら!殺しに来たんだろ?逃げてるんじゃねえよ!」

 

この台詞マッッッジで最高だった!!!!!

 

殺人鬼と化して逃げ惑うみんなに対して言っているので超絶悪人口調なんだけど、もう最初の笑い声からブチ上がります。狂った笑い声は最高。最後の逃げてるんじゃねえよのドスもすごくて。この台詞がいかに最高か語りたいのに表現ができなくて辛い!好きすぎてこの台詞だけ何回も聞いてる。

 

「もう全部、起こっちまったんだ。今更なかったことになんて、できるかよ」

 

この台詞は、絶望に打ちひしがれているかのような無感情なトーンから、最後の「できるかよ」にから一気に怒りのボルテージがギュンって上がるのが好き。マツダの台詞、大体後半からウェェェイ!って逐一なってたな。

全ての幕引き

最後まで見るの心底疲れたけど、めちゃくちゃ好きな終わり方だった。

「ひとりぼっちの王様」エンドだともうマツダとはやっていけない、だからみんなで抗議しに行こうって流れになるのが、タカラちゃんが一度反抗するものの、時間が経つにつれて気力を失ったのか、マツダに従います。

それゆえに、マツダ成果主義制はどんどんエスカレートして横暴さが増していき、私もマツダの言うことに対して逐一キレてしました。別のエンドでは基本黙ってたアヅマが、このエンドでは歯向かっていくのには驚いたな。というかアヅマ自身がマツダをみんなで押さえつけようとしていたし。でも、このエンドのマツダの言葉には毎回煽りがあって本当に腹が立つんですよ、そりゃあアヅマもキレるわ。成果を出せないアヅマに対して「人肌脱いだら」とか言い始めた時は画面を殴りそうになったよ。

自分の身体と引き換えにみんなに食料を配ってほしいと交渉するアヅマの自己犠牲ぶりに悲しみつつ、それでもなお煽ることを言うマツダに相変わらずキレてたんだけど、「保存食にしてから渡そうと思った」って台詞を聞いた瞬間マジで頭を抱えた。その後のアヅマとまったく同じ感情だった。

腐らないようにするって配慮。めちゃくちゃマツダなのよ!細かいところに気を配っているのは私が知ってるマツダなのよ!!最後のアヅマのモノローグマツダのまま、おかしくなってたんだ」で私の情緒はぐちゃぐちゃですよ!!!!!(リアルに叫んだ)

 

加えて、事に及ぶ前のマツダ「4回も、俺に尽くしてくれてありがとう」

 

何を思って言ったんだ、マツダァァァア!!!!!!!!!(泣)

 

 


…と思ったらまたアヅマのこと殴りやがったな貴様ァァア!!!!!!!!(怒)

 

この辺リアルパニックでした。当たり前だけど、こういうゲームって主人公目線で語られるから、モノローグはあくまでアヅマの主観であって、マツダが本当に何を考えてるのかって分からないんですよ。BADいってからのマツダはおかしくなっているのもあって、特に何を考えているのか分からなくて、アヅマと同様、マツダを信じたい、でも信じていいのか、という葛藤で苦しんだ、マジで。ただ、パには逆視点という神FDがある!まさに救済措置!!

 

……話が逸れました。
そんなこんなで事に及ぶんですが、きました個人的地雷1個目。(地雷といっても見られないレベルではない)

アヅマを心配して様子を見に来たみんな(2人を除く)に行為を見られる。

シマダさんが第一声で好奇の声をあげたのを忘れないからな!!!別のエンドでシマダさんって実は良い人なのでは…?って期待しましたがやっぱりコイツはやばい奴だった。

次に地雷2個目。

アヅマがウチムラに襲われそうになる。

ウチムラお前余計なことしかしないな!!!!!お呼びじゃねんだよ!!!!!(ウチムラファンの皆様、申し訳ありません)

モ〇レ自体はそこまで嫌いではないんですけど、嫌いな奴がモブのポジションについた途端嫌になります。というかお前は掘られる側なのに攻めに回るんじゃない!!!しかもまたコイツ包丁持ってるんですよ。別エンドでアヅマを刺し、また別エンドではマツダを殺そうとしてバーサーカーマツダを生み出す原因になった忌まわしき組み合わせ。コイツに包丁持たせるな!

間一髪のところでマツダが来た時はさすがに感動してヒーローが来た!なんて思っちゃった。ウチムラが返り討ちにあって、内心ざまぁと思ってたら、殴った時に包丁が刺さってウチムラは死んでしまい、これまでになく最悪の状況に。相変わらず感情が分からない声色で疲れただの、もう本土には帰らないことにしただの言ってその場を離れたと思ったら……様子を見にきたホンゴウさんの頭に斧を振り下ろしてた。

別エンドではアヅマの死で食い止められた殺人鬼エンドが、まさかこちらだったとは。

魚釣りに行ってくるわ、的なノリで次はシマダさん殺しに行くマツダ、初見マッッッジで怖かったんだけど、2回目見てみると、あ~~~おかしくなっちゃったか~って冷静な自分がいました。

冷静と言えば、シマダさんが死んだ後に出てきたミツギ、殺害現場を見てもうろたえることなくマツダと対話を試みてアヅマに説明させようとするの、メンタル強者すぎてちょっと笑ったし、早くミツギを攻略したくなった。次の世界線では救ってやるからな、ミツギ!

もう最後のシーンの話しちゃうんですけど、私ここ見て、このエンドが大好きだってなったんですよ。ここ、アヅマのマツダへの愛がすごくない?????最後にかけてのモノローグ大好きすぎるんだが!!!!!ここからは私の解釈…のつもりだけど普通にゲーム内の台詞を引用してたらすみません!

マツダはおそらく、いや間違いなくやましいことなんてしてなくて、力で従わせるしかないからキドさんに暴力ふるっただけだし(暴力はダメだけど)、成果制を提案したのもおそらく理由があったと思うのよ。でも、彼の行動すべてが悪い方向に勝手に解釈されてしまって、信頼をなくして孤立していって殺人鬼になってしまってさ~。それをこのエンドのアヅマって分かってるんだよね?だから、「唯一お前のことを許せる自分がトドメをさしてやる」って言葉が出るんだよね??自分含めみんなのせいでマツダがこうなってしまったんだってきっと思ったんだと解釈してるけどどう???

マツダのことを嫌いになれなくて、好きな気持ちがあったからこそ、もう帰る場所がないマツダを救済する意味でアヅマが手にかけるという結末、なんかよくわかんないけどツボに入ってしまいました。ボブゲプレイヤーのフォロワーにこのエンドのファンが多く、正直最初はまったく理解できなかったんだけど、最終的に分かる…(握手)という心境になりました。あと、マツダの死に顔スチルが好きです。

GOOD END

ここに来てマツダが最萌え候補に躍り出たんだが???

 

マツダのことは好きではあったんだけど、好みではなかったんですよ。根っからの俺様で高圧的で、しかも暴力を振るって相手を支配しようとするところは好きではなくて、彼の真面目さやどスケベなところが好きであって、それが前提にあるから暴君なマツダを嫌いになれなかったんですよ。

このエンドでは、マツダがなぜ自ら孤立を選んだか理由がわかるんですが、まさかの「嫌いだから」

 

は?????

 

アヅマとまったく同じリアクションでした。どうも、キドさんを殺したんじゃないかって自分を疑って信じようとしなかったみんなを困らせることで復讐をしたかったらしい。

 

オメー子どもか!!!!!

 

いやコイツめちゃくちゃ子どもなんですよ。アヅマが「いじけてる」って表現もしていたけど、気に食わないから言わないことで結果的にBADのように自分の首を絞めることになってるのよ。なんか重大な理由があったと思っていたから拍子抜けしたし、どつきたくなった(腹パンされるから絶対やらんけど)。

でも、そんな自己中野郎になっても、夜中に人知れず釣りに行って寝ずに食料を確保しに行ったり、誰にも相談できずに胃を痛ませながら1人で食料管理してたんですよ。

 

そんなん嫌いになれるわけないじゃん!!!

 

このエンドでは、マツダのことを傍で見てきたアヅマが泣きながらマツダのことを庇うんだけど、私がBADで思っていたこと全部言ってくれて、思わず涙ぐんだ。

このエンドでは、飢餓でおかしくなったタカラ、シマダ、ホンゴウが貯蔵庫に襲撃にきます。その時にホンゴウさんが斧持ってるの、直近で「全ての幕引き」をやったもんだから、申し訳ないけど笑った。今回はお前が持つんかーい!ってツッコまざるを得なかった。

その後襲撃から逃げるという危機的状況なのに、おっぱじめるのも笑った。なぜピルスラの男は死ぬかもしれない時にそういう発想になるのか。ここに至る前に、アヅマは「殴ってレ〇プしたことを謝らないと応じない」と言い、それに対してマツダは「絶対に謝らない、でも次は合意がいいからアヅマが来るのを待つ」という話をしています。なので、このシーンはアヅマがキスを仕掛けるところからスタートだったんですけど、その後のマツダの不意を突かれた「なんでお前から、キスすんの……?」って言葉がめちゃくちゃ好き!!!その後のアヅマの「したくなったから」までセットで好きです。

あんだけアヅマに酷いことした上で「お前から来るの待つ(ドヤァ)」とか抜かしてた癖に、実際に来られたらめちゃくちゃ戸惑ってるのなんなの好き!!!内心絶対怖がってたでしょ!本当は受け入れてもらえないんじゃないかって思ってたっしょどうなのマツダ~~~!!!(ツンツン)

「ひとりぼっちの王様」エンドで「1人は寂しい」って弱弱しく言うシーンあるけど、それを思い出しましたね。普段あんだけ高圧的なのに、たまに愛情に飢えているような子どもな一面見せてくるのほんまズルい。行為を終えて、2人で島から脱出しようとする前に、キドさんを殺した罪で逮捕されるかもしれないから「怖い」ってようやく彼の本音が言えた時も、27歳に対して「よく言えたじゃない!!!」とお母さんみたいな気持ちになってしまいました。

最後の終わり方は、彼らの関係性が如実に現れている気がして印象的でした。お互いに生きにくさを抱えていて、それを隠しながらも辛いことの方が多い世の中で暮らしてきて。でも、そんな共通点のある2人だからこそ、惹かれあったし、周りに誰もいない、なんのしがらみもない2人だけの居場所こそが「楽園」。そしてキスをする背後で聞こえるヘリの音。基本的にはハピエンが好みなので、希望が見える終わり方で良かった。島に取り残されたミツギが心配ではあるけど、次はミツギと結ばれにいくから安心してくれ、ミツギ!

さいごに

声優について

このテトラポット登を忘れることは一生ないと思う。

それくらい、迫真のお芝居を聞かせてもらいました。このゲームを買う2大モチベの一つが「テトラポット登の激ヤバ芝居を浴びたい」だったんですが、予想以上のものを食らってプレイ中はテトラポット登のことを考える時間が長かった。

とにかく声の圧と芝居の味付けが濃い。それがマツダにピッタリだった。ディストピアの王同様、ボイスセーブの機能がありますが、ほぼ彼で埋まりました。ダウンロード版で買ったせいで60個しか保存できないので、かなり厳選した上でこれ。この後、好きな台詞TOP5を紹介するので、気になった方はぜひプレイしてみてください!

絡みについて言及すると、実はテトラポット登の攻め演技はちょっと苦手なのですが、今回はマツダというキャラにその芝居がマッチしててとても良かった!ねちっこい上に暴力性というか支配欲が感じられる声がマツダだった!!

好きな台詞TOP5

詳細は語りません。気になる台詞があったらぜひプレイして確かめてみてください!

第5位 「……俺が間違ってた。気持ちいいってさ。こりゃ和姦だ。」

言い方がツボ。

第4位 「悪いけどしばらくオカズにするから」

堂々とした声で言うな。

第3位 「こんばんは」

状況に似合わない爽やかボイスが最高に狂ってて好き。

第2位 「貯蔵庫の管理やるよ」

この3段階活用大好き。

第1位 「はははははははははははは!何やってんだお前ら!殺しに来たんだろ?逃げてるんじゃねえよ!」

やっぱりこれが一番好き。

さいごに一言

大人と子ども、真面目さと暴力性、対極に見える面が共存した、ある意味とても人間らしく忘れられないキャラクターでした。FDの逆視点やりてえ!!!

 

 

次はそのままミツギルートを進めるか、FDの結をプレイ予定です。
ピルスラのゲーム、体力と気力、時間をごっそり持っていかれるのに加えて、しばらく忙しくなりそうなので、時間が空くかもしれないです。コンディションが整ったら再開します!

かなり長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます!!!

 

他エンドの感想はこちらから。

 

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*1:ディストピアの王の李京の軽いBADと同じ感覚