コエガタリ

声優ファン歴10年のアラサーが声優さんについて書き殴るブログ

【BLCD】春になるまで待っててね

e-fifth.net

発売日:2022/06/29
出演:熊谷健太郎(ディビス・ゲラー)×天﨑滉平(リック・エドワーズ)、大塚剛央(テイラー)、ほか

季節は初冬――リス獣人のリックは、来たる冬眠に向けてせっせと準備していた。
木の実も買い込み準備万端、いざ明日から冬眠休暇……という日の夜、
なんと運悪く、火事で自宅を失ってしまう。
家も、木の実も、ふかふかの毛布やクッションも、何もかもを失くし
途方に暮れていたリックだったが、それを見かねた消防士が、
「明日から冬眠休暇に入る同僚がいる」と居候することをすすめてくれた。
恐縮しながらリックは紹介された家を訪れるが、なんと出迎えてくれたのは
リスであるリックには縁遠すぎる、寡黙な熊獣人のディビスで――?

絵本のようなあったかいケモミミBL小説がドラマCD化!

久しぶりの感想記事!

熊谷くんと天﨑くんコンビのCD化、(確か)一昨年から待っていました。ついに実現したということで、フリートークを目当てに内容はあまり気にせず購入したわけですが、心温まる良い作品でした!

たっぷり2枚組で、ほぼ2人だけの掛け合いで話が進んでいきます。モノローグ担当の天﨑くん、熊谷くんが寡黙な役なのもあり、本当に喋りっぱなしなので天﨑くんのオタクは買った方が良い。

冬眠中のお話で、2人の寝息やベッドの上でのお喋りなど、全体的にまったりしていて、良い安眠CDになりそう。絡みは最後の最後に1回ガッツリあるのみで、心の距離が近づく様が丁寧に描かれてました。

熊谷くんは低くて落ち着いた声で寡黙なディビス。大型熊獣人役ということで、声を太めに作ってる印象を受けました。口数が少ないのもあって、前半は何を考えているのか分からないのですが、後半になるにつれてリックへの好意がにじみ出ていき、それが急じゃなくてグラデーションみたいに徐々に表れていくのが良かったです。

ディビスは好意を持ちながらもリックと同じベッドに寝ても我慢して一切手を出さない忍耐強い男なんですが、堪えきれなくなり、まどろむリックにキスの雨を降らせるんですよ。そのシーンがはちゃめちゃに好き!

壊れやすいものを扱うみたいに、とにかく柔らかくて優しいキスなのが音で表現されてて、しかも1つ1つの音が全部違うんですよ。表現のしようがないので、これはもう聞いてもらうしかないんですが、まさに職人芸ですね。さすがとしか言いようがない。

あと、リックに対してトントンしながら「よし、よし」って寝かしつけるシーンがあるので、熊谷くんに寝かしつけられる疑似体験ができます(?)この辺、これってシチュCDだっけ?と錯覚した。

ディビス、基本的には優しくてリックを大事にしてくれるけど、告白した後結構強引に事を進めようとしたり、愛情を直球にぶつけてくるのが良い意味で予想を裏切られて好きになったキャラです。

天﨑くん演じるリックは火事に遭って家を失うかわいそうなシーンから始まるのですが、芯があって強く明るい子なので、最初以外は悲壮感が全然なかったです。両親を早くに亡くして孤児院に預けられていた過去を持つのに、本当に真っすぐで良い子で、ディビスの「リックさんは、可愛くて、すごい」って言葉に共感しました。

とにかく可愛いから天﨑くんのオタクマジで買ってほしい。

ディビスからのアタックに慌てふためく声が可愛すぎて抱きしめてあげたいしこれはディビスも好きになっちゃう分かる……ってずっと思いながら聞いてました。

表情がクルクル変わって一生懸命で、可愛いけどあざとさが微塵もない、ピュアな男の子を演じさせたら右に出る者いないのでは?と思うくらいピッタリな役だったと思います!

話の中身があまりないエロ特化の作品に飽きたら、ぜひこれを聞いて浄化されてほしいです。BLCDにおいて絡みは必須としていますが、今作は絡みシーンに入ってかなり動揺してしまった。それくらいピュアピュアな内容になっております。

また、2人の声って上手く言えないけど耳に優しくて聞き心地が本当に良くて、作品のほっこりな世界観と合ってました。原作は未読なんですが、このお2人だからこそ、原作をそのまま音声化できたのでは、とすら思います。

ちなみに、3番手にいる大塚くんは火事に対応した、ディビスと同僚の消防士の役なのですが、最初のトラック約3分にしか登場していないので、大塚くん目当てに買うのはおススメしません(笑)ただ、メイン2人をくっつけるきっかけとなるキューピット役を演じてるというだけで、中の人オタク的には十分満足でした!

2枚組のCDって値段が高いし、聞くのに時間がかかる(今作は本編だけで約2時間半)ので、なかなか手を出しにくいですが、その分話をじっくりと味わえて満足度が高いと改めて思いました!

実は2枚組のCDをいくつか積んでしまっているので、これを機にちゃんと聞き始めて感想を書けたらと思っています。今回、リハビリを兼ねているので短くて申し訳ないですが、この辺で。