コエガタリ

声優ファン歴10年のアラサーが声優さんについて書き殴るブログ

スモーキーネクター

e-fifth.net

発売日:2021/07/14
出演:佐藤拓也(安仲有生)×榎木淳弥(羽瀬川みつる)、小松昌平(蔵持桜次郎)、ほか

「おれはおまえの血しかほしくない おまえしかいらない」
亜人種×人間

ライターの羽瀬川みつるは、吸血鬼「バイター」の仕業だと噂される事件を調べていた。 幼なじみの安仲有生ことアンナには、首を突っ込みすぎるなと忠告される。 だが、実はアンナ自身がバイターだったのだ。 みつるは取材と称してアンナに血を吸われることを了承。 そのうえ、勢いのまま抱かれて気が狂うほど気持ち良くされてしまう。 さらには、みつるにも本人の知らない秘密があるようで…?

 

今作は私にしては珍しく、CD化する前に原作を読んでおり、作品自体が好きだったので購入。個人的にはキャストさんはキャラにバッチリ合っていたと思います。
最近のBLではあまりないちょっとしたバトルシーンがあり、CDで聞く機会のないSEがたくさん聞けるのも魅力の1つかと(笑)原作の台詞に言葉が補足されて状況が分かりやすくはなっていたものの、原作片手に聞いた方が分かりやすいと思います。というかこの漫画の絵が大好きだから純粋に読んでほしいのもある!少年漫画にありそうな絵だなと個人的には感じました。佐藤さんも、キャストトークで原作についてお話する時にまず絵が好きって言ってて、まず絵のことをあげるのって珍しい気がする。

この作品、設定が練られていて事細かに説明すると分量が多くなりそうなので、いつも通りではありますが内容については詳細には書かず、キャストさんの感想メインになります。もし、一通り読んで気になった方はぜひ公式サイトや漫画を読んでみてください!

アンナ(攻めの愛称)ガチ勢のためアンナのことから言及すると、佐藤さんと完全に解釈一致。アンナは「バイター」という吸血鬼で、オメガバースでの発情期に似た、繁殖期があります。
普段はみつるの世話をやれやれ顔で焼いているポーカーフェイスな男なのですが、自らの吸血鬼としての本能が表に出るとま~~~あハァハァするわ苦しむわで、原作読んで「好き!!!」ってなったんですが、それを佐藤さんがお芝居で表現してくれていました。表の冷静さと裏というか内に抱えているみつるへの愛の重さとか、バイターとしての本能とか、そんな熱量のギャップがアンナの魅力であり好きなところなので、温度差が表れててとても良かった。ラウンドシーンなんかは、佐藤さんの力により色気増量。分かっていたけれど。いいぞ、もっとやれ。攻めががっつくカプ大好きな方はハマるはず!

繁殖期の影響で、「みつるの血を吸いたい」っていう本能が強まり、みつるに襲いかかりながらも歯を食いしばって必死に我慢するシーンがあるのですが、息の荒さと本能の声の切迫感が再現されている…ととても印象に残ってます。作品の大事なシーンである、タバコの煙をみつるに吹きかけるシーンも地味に好き。というかタバコの煙を恋人に吹きかける行為がツボ。
あと、みつるが不用心なせいで危ない目に遭うのですが、その時に駆け付ける姿が王子様なので佐藤さんボイスがつくととにかくかっこいい。

みつる役の榎木くんもイメージにピッタリ。頭より先に身体が動く無防備な光属性で、男前な部分があるみつるにハマっていたと思います。でもね、でもね……とにかくラウンドシーンのお芝居が固い!!!CD聞きながら、思わずTwitterで「もっとこいよ!!!!!」って呟くくらいには物足りなかった(笑)あらすじにもある通り、バイターに血を吸われると、吸われた側が気持ちよくなるという大変都合の良い設定があるんですが、それが感じられなかったのが残念であった…。漫画だと語尾にハートついてる箇所もあるくらいには激しめ想定だったもので。

後半の想いが通じた後や特典のミニドラマは少し良くなった気がしていて、可愛かったから良かったのだけど。いや、ラウンドシーン以外は良かったのよ!これだけ不満を書いた後だから、説得力ないかもしれないけど(笑)

佐藤さんがキャストトークで、「榎木くんのみつるは飄々とした感じがあって、考えていることが読めなくて悶々として煽られた感じがした」って言ってたの萌えたし、榎木くんが演じたからこそ、CDのアンナができたのかなと思いました。
なんだかんだ榎木くんのメイン聞いたのこれが初めてなんですが、生っぽさが強くて一歩間違えると棒っぽく聞こえてしまいそうだなと思いました。個人の感想です。榎木くんには可愛い要素強めの受けが大好きな健気な攻めを一度やってみてほしいです。刀剣の堀川くんが好きなので同じようなキャラでぜひに…!

桜次郎役の小松くんはSideMで前から知ってはいたものの、アニメやCDであまり出会うことなく、今回初めてちゃんとお芝居を聞きました。話の発端となる事件の犯人で、ミステリアスな雰囲気漂う高校生のバイターなのですが、どことなくエロい。小松くんの声、どことなくKENNさん感あるなと思うのは私だけだろうか。メインも何作かやってるようなので安定しておりました。特典ドラマCDの巻末キャストトークに小松くんも参加していたのですが、2人に静かにしていることを指摘された時に「メイン2人の邪魔をしないように(大人しくしている)」と言ってたり、2人の芝居を聞きたいからと自分の出番外でも外に出ずずっと残っていたそうで、やる気があるんだなと感じたのでいつかメインのCDでお会いしたいです。

他にも、Twitter芸が話題(?)の室元気くんが生真面目眼鏡のアンナのお守り役、最初に事件の犯人候補として出てくるバイター役で坂くんと、知っている人がいて楽しかった。坂くんの狂い演技が聞けたのはおいしかったです。早くメインで出てほしいです!(n回目)

感想書いていて思ったのですが、この作品の好きな要素として「絵」が思った以上に大きかったので、CDを聞く際にはぜひ漫画も読んでほしいなと思いました! 

 

余談ですが、最近文体と声優さんの名前を書く時どうするか迷っています。今のところ、レビューではですます調メインで名字+さん・くん付け、雑記ではだである調?+愛称で呼ぶって分けていたけど、いっそ統一しちゃっていいのでは?と思ったり。
どこかのタイミングで変えるかもしれませんが、まぁ何も気にせずお読みください(笑)