コエガタリ

声優ファン歴10年のアラサーが声優さんについて書き殴るブログ

そんなに言うなら抱いてやる

ドラマCD そんなに言うなら抱いてやる

ドラマCD そんなに言うなら抱いてやる

 

公式HPはこちら

発売日:2021/04/30
出演:佐藤拓也(裏川忍)×寺島拓篤(表屋ヒカル)、益山武明(冬也)、小林千晃(ももき)、市川蒼(みずき)、竹内栄治(マスター)ほか

にやま史上一番の〝罪なオトコ〟を描いたヒット作がドラマCD化!

昼は冴えないヒラ社員、夜になれば視線ひとつで腰を砕く“男たらし”。
ワンナイトを愛する男・裏川忍は、2つの顔を使い分けていた。

けれど、いけ好かない営業部の“プリンス”・表屋ヒカルが馴染みのゲイバーに
ノンケのくせに何故か通い始め、 身バレを恐れる忍は夜遊びもできない。
冴えない昼の姿と同一人物と気づかずにヒカルは自分を狙っているらしい。
それならば――。

「1回くらい遊んでみるか? …安心しろよ。俺セックスうまいから」

正体を知らぬまま、ヒカルは忍に惹かれていき……。

 2021年上半期 個人的No.1CDが生まれてしまった!!!

原作の面白さとキャラにピッタリなキャストさん、そして2人の掛け合いが聞いていて楽しくて、CD1枚があっという間に終わりました。コメディ要素多めなのでリアルに声出して笑う箇所が結構あった(笑)原作はググる程度できちんと読んでいないので、忠実に作っているのか、カットはどれくらいされたのか分からないんですが、知らずに聞いていてもどんな状況かなんとなく把握できたと思います。

まずは、忍ことニンニンの佐藤さん。100万点。佐藤さんが演じるための役といっても過言ではない。佐藤さんの色気を限界まで詰め込んだオラオラ系低音ボイス(という認識)本気モード時の声を聴くだけでもリアルに腰砕けそうなのに、ラウンド時により色気強まるんですよ。しかも、ラウンド中の吐息や囁き、リップ音まですべて完璧に仕上げてきてこれがプロの攻め!!!と。(プロの攻めとは?)あと、タバコの煙を吐く芝居がリアルだなと思った。
好きなシーンはたくさんあるけど、一番はトラック5ですかね。ヒカルが忍を拒絶して引き留めるシーンで「ヒカル」って3回くらい呼ぶんですけど、全部言い方が違うのと切羽詰まってる感じがして大好き。人生で初めてヒカルという名前に生まれたかった!!!って思いました(笑)
あとは両想いラウンド。ここでも「ヒカル」って何回も呼ぶんだけど、愛がこもっている吐息混じりのボイスの破壊力もすごい!その前のトラックは、ヒカルへの明確な好意はなくて、むしろ泣かせてやろうと思ってるから行為中は終始余裕というか冷静なんだけど、最後のラウンドはそんな余裕がなく夢中になっているのが声から分かって最高~~~って万歳した。
佐藤さん、過去にもこういう役柄やってそうだけど他にあるのか考えると浮かんでこないので、実は今作が初めてだったりするのか?だとしたら、ニンニンにキャスティングしてくれて感謝しかないです。

次にヒカル役の寺島さん。ここ数年BLで名前を見かけることはあったけど惹かれる作品がなく聞いてなかったので、おそらく2014年の「恋愛前夜」以来で7年ぶり。正直、キャラ絵を見た時は寺島さんの声だと高いんじゃ?と心配したんですが、いざ聞いたら王子様ボイスで体格の良い男性に合う気持ち太めの声だったので、さすがだなぁと感心。そして、ラウンドの時は超絶可愛いという嬉しい誤算がありました!
寺島さんの受けって、どうあがいても自然に可愛さに振り切っちゃう印象*1(すごく褒めてます)で、役は選ぶけど私はそんな可愛い受けが大好きだったんですが、それにより普段王子様なのにラウンド中は可愛くなるギャップが声でも楽しめるわけですよ!!!ヒカル、ちょっとバカでチョロインなの最高に可愛いですね。こういう受け自体好みなので、正直、1回聞いた時はヒカルのことしか頭になかったです(笑)
飲みすぎて酔っぱらってるお芝居も可愛くて、私聞きながら可愛いって何回つぶやいたんだろう…。個人的に、寺島さんの受けはいじめて泣かせたくなるいじらしさがある*2ので、ニンニンみたいな攻めと相性バッチリだったなと思いました。

今作は脇役も個性が強くて、特にツインズと呼ばれるももき・みずきがすごく可愛い。ツインズをまとめたボイス集を個人用に作ろうと目論むレベル。1回1回の出演時間は短いんだけど、1トラックに最低1~2回は出てくるし、全部爪痕を残してくるので強く印象に残ってます(笑)「サブリミナル効果」というワードが頭に浮かんだけど似たような効果があったと思う。ニンニンの「ツインズポリスメン!?」ってワードと言い方で腹筋崩壊したのでぜひ聞いてみてほしいです。
市川くんは声がショタ向きなので喋るだけで可愛いの最強だなと思ったんですが、千晃くんのショタボイスかっっっっわ!!!!絶対にないとわかりつつも、この2人メインの百合ップルなスピンオフを切望しているのは秘密。マスターとどういう関係なのか気になるけど、原作では描かれているんでしょうか。
アフレコレポートで千晃くんが台詞の言い方について提案していた「ハメていたはずが~」の部分、どうなったかなと楽しみに聞いたら、提案通り歌になっていたし漫画の吹き出しと同じようなリズムだったので、そのまま採用されたのかな?

冬也役の益山さんはMマス、マスター役の竹内さんはヒプマイくらいでしか声を聴いたことがなかったけど、お2人とも落ち着いた声でCD向きだなと思ったので、もっと聞いてみたいなぁと。この二人が揃ったシーンで冬也とマスターが会話したとき聞き分けが出来なくて混乱したのは私だけ?

実は、直近で他に2作CDを買ったんですが、どちらも好みに刺さらず消化不良な状態だったので、今作を聞いて満足できたというか、何らかの欲求が満たされた感じがします(笑)CD1枚でラブコメだからサクッと聞けるので、何回も聞き返したい作品です。

*1:同じカテゴリに下野さんがいる。受け芝居に関しては、例えば可愛さに特化していてやらせたら負けないみたいな専門性がある役者さんが好きだったり。もちろん、演じ分けできる人も好きだけど

*2:そういう受けを好きになりがち