コエガタリ

声優ファン歴10年のアラサーが声優さんについて書き殴るブログ

私とBLCD~約10年の歩み~

2020年という、節目になりうる年が終わったということで、私がBLCDに触れてきた約10年間を振り返ってみようと思って昨年書いていたのですが、うまくまとまらずいつの間にか年を越していました(笑)読む人によっては気分を害する部分があると思いますが、あくまで一個人の意見なので「そう思う奴もいるんだな」くらいに思ってもらえればと思います。

 

2010~2012

この頃はまだ学生で、BLCDは私にとって高い買い物だったので、正直数は聞けていない。最初に買ったのは、近くのCD店で中古で売られていた「薔薇色の人生」。多分、置いてあるCDの中で一番キャストさんと内容に惹かれたから買ったんだと思うが、なぜ激重で聞くのがしんどいと有名な木原音瀬先生の作品をよりによって買ってしまったのか、といつも思う。
ただ、メインキャストの吉野さんと前野さんのお芝居はめちゃくちゃ良いので聞いてほしい!吉野さんのドラッグでラリってる?演技と憎めないクズっぷりがどハマりで名演です。話は相当しんどいので、元気な時に聞くのをオススメします(笑)

年中金欠だったから、ほとんどレビューサイトを漁って楽しんでいた。今はそこまででもないかなと思うけど、当時は作品が出る度にキャストさんが同じで、相手もそうだったりして、「またか」「もう〇〇さんはお腹いっぱい」と文句を垂れてた。羽多野さん、近藤さん、野島お兄ちゃん、達央さん、平川さんあたりが入れ替わり立ち代わりで出てた覚えがある。「なんて贅沢を言ってたんだ!」と当時の自分に説教してやりたいところ(笑)作品の知識はあるけど、実際に聞けてない作品が多いからちまちまと集めて聞きたい。

小野さん、神谷さんあたりはすでにアニメで大人気になっていて、この頃には続き物だけの出演だったような気がする。続き物でも、あまりにも空きすぎると様々な事情でキャスト変更になることがあるが、お二方は続き物に関しては忙しくなっても出続けてくれたので感謝しかない!2人がメインの「言ノ葉便り」は2008年発売の「言ノ葉ノ花」という作品の続編で、発売されたのは2015年。「この2人の共演は、きっとこれが最後だ」と、噛みしめて聞いたのを今でも思い出します。(実際には2年後の「トゥルース」がラストでした)

言ノ葉便り

言ノ葉便り

 


私はいまだに「俺は頼り方がわかりません」の牧野が日野さんから榎木くんに変更になったのがショックで、腰乃さんの作品が大好きなのに辛くて聞けない…。仕方ないことだと頭ではわかってるんだけど、悲しいもんは悲しい!(榎木くんが嫌とかではないです)

2013~2015

社会人となり財力を手にし、おまけに2015年までは実家住まいだったので、今まで買えなかった悔しさを晴らすべく、えり好みせずいろいろ買った時期。

この時期から、初めてBLCDに出演する人の作品を聞く機会が増えた。小野友樹さんと興津さんと新垣さん、松岡くんのデビュー作は特に印象深い。小野さんは「イベリコ豚と恋と椿」のけだるげで色気がすごい吉宗さんにどはまりしたし、松岡くんはアニメで可愛い役を見た時から楽しみにしていて、「背中合わせの恋」を聞いたときはいじらしくて可愛くて泣いた。今の松岡くんも可愛いんだけど、声優業始めたての時は今ほどハスキーではなく、可愛い役が似合う声の高さと透明感で、正直この頃の松岡くんが好きだったりする。(輪廻のラグランジェのアレイきゅんで検索!)

Dramatic CD Collection イベリコ豚と恋と椿。

Dramatic CD Collection イベリコ豚と恋と椿。

 
背中合わせの恋 ドラマCD Vol.1
 

上のお2人はアニメで名前が知られるようになってBL参入!って流れで、同じくらいにメインデビューした江口さん・村瀬くん、信長くんもそうだった。
でも、新垣さんと興津さんは異例で、特に興津さんはアニメや乙女向けコンテンツなど、当時幅広く追っていた私も知らなくて、何者!?となったところに「ダブルバインド」を聞いたときのあの美しい声とお芝居よ…。フォロワーさんと興津さんのことを「BL界のファンタジスタ」と呼んでいる時期がありました(笑)

Chara CD Collection ダブル・バインド

Chara CD Collection ダブル・バインド

 


新垣さんはテニプリで知っていたけどうちなーぐちの印象しかなく、大丈夫かと思っていたら八代のあの掴めない飄々とした感じと、ラウンドが最初から上手すぎてこちらもすごく感動したのを覚えている。

2016~2017

私が離れる前に聞いていたラストの年。

この辺は勝手に「ソシャゲ輸入期」と呼んでます。2015年にソシャゲ作品が流行り始めて、ゲームに出ている人たちの起用が多くなり、若手同士の組み合わせがほとんどになった時期。それまでは、ベテラン(帝王とか大川さんとか)さんとの組み合わせもちらほら見かけたけど、若手同士にほぼ移行したのはこのくらいじゃなかろうか。

私は若手男性声優をガッツリ追いかけていた時期なので、むしろラッキーと思って買っていたけど、1つ残念だったのがCDでお芝居を聞きたいと思える人が少なくなってしまったこと。アニメでは本業が声優の人が演じるのが当たり前だけど、ゲームの出演者の中に一部、元々は俳優だけどゲームきっかけで声優業始めました、とかゲームが初めての大きい仕事で演技経験があまりないって人もいて。その人たちに文句があるわけではなく、そういう人たちがBLCDメインにいきなりキャスティングされるのが複雑だった。

それまで、アニメでもそれ以外でも、お芝居の経験をある程度積んでいて、音声だけのCDという媒体でじっくりお芝居を聞ける方々が出ているのが当たり前だった私はこの変化が受け入れられなかったし、レビューサイトを見て聞きもせず、新しく入ってきた人たちは良くないんだと思い込んでしまった。

人気コンテンツに出てる声優さんを起用して売り上げを伸ばしたい、など大人の事情があるのかな、とは思うのだけど、質の良さが約束されていない作品を買うにはCDの値段は高く、そんなこんなでフェードアウトしていました。

 

そして去年、またBLCD界隈に戻ってまいりました。すごく嫌な言い方をすると、今はソシャゲ輸入期からBLCDに適性がある方が残ったな、という印象。ごめんなさい。個人的に、聞きたいと思える方が離れる前より増えました。詳しくは去年記事にしたので割愛。

koegatari.hatenadiary.com


戻るきっかけとなった小林千晃くん、ツイステにはめちゃくちゃ感謝している。まさか、小林くんのメインデビューをこんなにも早くリアルタイムで迎えられるとは思いませんでした。楽しみすぎて発表されて以来、頭から離れたことはない(笑)声帯の推し(?)が5年前の山下誠一郎くん以来でコンテンツを追う楽しさを味わっています。

この10年を振りかえると、出演されてる方はガラッと変わっているので、新しい人材はマジで必要だと思うのですよ。アニメだと、ベテランでも人気と実力があれば起用されるけど、BLCDはお金とかいろんな事情でいわゆるベテランの方は出なくなるし、世代交代のスパンが早い。なので、もしお気に入りの方がいたらCDはなるべく買った方が良いと思います!すでにメーカーが倒産してCDがバカ高い値で売られて涙で枕を濡らしたことが何度もありましたよ…。今ある会社さんはどうにか倒産せずに持ちこたえてほしい。

10年をまとめて振り返ると、それぞれの年代の思い出が多すぎてアホみたいに長くなるから、小分けにして記事を書こうかな。

今回、読んでくださった方に聞いてほしくてAmazonのリンク貼りまくったけど、何か問題があったらこっそり教えてください。